1107 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 21:11:02 ID:BNPS5cYI0
j} / f´ ,′
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jI斗ャ≦j} .___/ /_/ ,.。< \\
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ト{:V: i :}: :/_:_}__/-、!- /-'´{/{_/i{ ./ r ' ー‐<`ヽ、 \\
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_ - jI斗s≦、>--- ' |! ,}, / / /、_//_`ヽ `ヽ__r_-'i/ / ヽ
_ - 。<> ゚ ´ |!.,} / /__,/ }r ,} ヽ/ / }!
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。<>゚´ , < {/_,} ' ´__ノ、>、 >-、 / } }ヽ 人 ,/ /
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>゚´ rzz}_/ {ヽ´---{ ヽ,ノ`- ´/,.。s<___//、__ / /ilililil/ //
{il{ `ヽ _/、_}_{≧s、{---/__,。<>゚´ }ノr‐‐/ilililil/_//
ノ } ,。z}t-{ノ{ー---、 i {--/ /----<_>、__/- ' ヽ- ' {、r'
/ ヽ'゚ }ヽノ ゚マ{-/ /< _ / / }ノ、
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{ } / ヽi r≦二{rー--、/_ / ヽ }、 ,ゝ-、
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「現在地、コロニー・グリュン上空!
居住地付近につきプライマルアーマーは展開禁止、
速やかに敵ネクストを殲滅すること!
ハッチ開くよ、構えて!」
なのはの毅然とした指示が頭の中に響き渡る。
端子越しにマーシフルと接続し、目を瞑る。
次の瞬間には、やる夫の視界は遥かな巨躯の者へと変わっていた。
輸送機のハッチが軋むような音を立てながら開いていき、
真っ青な空が少しずつ広がっていく。
温めておいたメインブースターを解放し、ジェット音を鳴らして滑走する。
空へと投げ出された機体の姿勢を整え、そのままオーバードブースターを起動した。
背後で爆発が起こったかのような轟音と共に、凄まじい推進力が生み出される。
流星のように空を駆け、眼下のコロニーへと降下していく。
そこは、酷い有様だった。
至る所から火の手が上がり、外壁は滅茶苦茶に砕かれ、
居住区も工業区も、手当たり次第に破壊されている。
防衛隊のノーマルの残骸もそこかしこに転がっていた。
自分の両親が殺された時も、こうだったのかもしれない。
そして、その中心に街中にも関わらずPAを展開した深紅のネクストが立っていた。
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1108 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 21:12:46 ID:BNPS5cYI0
_________ /
_ 。s≦ ``~、、 _ -‐=ミ /
_ 。s≦ _ -=圭圭圭圭圭=- _ _,厶ィ イ /
_ 。s≦ 圭圭圭圭圭=‐  ̄ ‐=ニ_ _,、< /
/ } ゝミ圭圭圭=- _-=ュ、___、< / ./
. // / _ -=二圭圭=- _ _三刈フ 、 丶__ -――
// / /圭=‐ / ̄〉━━‐=ニニ=━━─‐  ̄ /
// / _ - /圭圭ニ_ ̄ _ -=圭圭圭圭ニ‐ ノ } / /
〈_ / _ - ¨ {圭圭圭=‐ニ圭√ ̄ ̄ ̄ムイ´ / ̄マ /
. / /_ - ¨ / `'イ=k才´ ∨ _ 。s≦'////,マ/ あぁ? 誰かと思えば……
〈_/ _ -‐…‐-┬―- l マ」 / _ 。s≦////、< ̄/
.  ̄ | i : | マ/ //////l/ | | いつぞやの腰抜け小僧じゃねえか!
| i : l l| //////l/ l |
| 、i: .`ト、 | ∧/////l| /L/ そっちから殺されに来やがったか?
l i: : :! ヽ| / 〕トミ辷! /゙'/
ト、 i:. : | |__/ /:::::::/ l| / /
l ', 'ーイ__/::::::::/ l| ./ . |
l ヽ: :. :. ..::::::::::::/ 》、__/ !
| `、:l|\:::::/ / / |
| l|  ̄ / / l|
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殺してきた人間の血で染め上げたかのような暗い赤。
猛禽類を思わせる頭部パーツの奥では、不気味にカメラアイが光を放っていた。
その姿は獲物を食い散らすハゲワシを彷彿とさせる。
AMS越しに嗄れ声の罵詈雑言が伝わってきて、やる夫は顔をしかめた。
鏡がないので分からないが、きっと苦虫を噛み潰したような表情だろう。
挨拶代わりにレーザーブレードを構え、展開する。
重々しい音を立てて刀身が二又に割れ、その間に高電圧が迸る。
独特な高音と共に放たれたレーザーは、カタストロフィを貫くことはなかった。
咄嗟にバックブーストでレーザーを避けると、瞬く間に空中へと舞い上がったのだ。
「あんだよ、邪魔しようってのか?
ケッ、虫唾が走るぜ、クソ偽善者が」
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1109 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 21:13:17 ID:BNPS5cYI0
Vニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ
Vニニ\ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ
个、ニニ` 、ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ≦ニニニニニ
,;':!ニ\ニニニ` 、ニニニニニニニニニニニニニニニ≦ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ
i:;:!Lニ」 >ニニニ`ヽニ|ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ
|:;:;:;:|ニ! i:::::::::へ_ニニ |ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ/リニニ 俺はてめえみてえな人種がだいっきれえなんだよ。
',:;:;:;:!ニ! ,::::::::lイ`ーミミト┬―――――""""" _ィ≦≧:::ニニニ}ニニニし'ニニニ
V:;:;!ニ! ,::::::| 乂 {i}ヘ:::::::::::/ /:/__z≦二__ j::Lニニ/ニニニニニ≧≦ 分かるか? なぜならな……
V:;!ニ! 〉:::! `ー 人::::И '《:," ̄イ ̄{i } 〉,::::::/三7 / /:;:;:;:;:;
三三三三弍:;', |:ヽヽ、 , 乂! ` | ゝ __x ,::::::/:::::/ / /:;:;:;:;:;:; てめえみてえな善人面した腑抜けに限って、
三三三三三:;:;, ',:::l> ≧≦ ノ ` ,::::::/:::::/ / /:;:;:;:;:;:;:;
三三三三三V:;: ヽト、 , ヽ、 _ イ::::/ ::::/ 〈 /:;:;:;:;:;:;:;:; いざという時、一番きったねえ本性を見せるからさ!
三三三三三 V:;: ヽ\} ,  ̄/:::::V/"":;:;:;:;<フ:;:;:;:;:;:;:;/
三三三三三ニV:;:; ヽ 〈 ,´::::::/:;:;/:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;:;イ三
三三三三三三V:;:; V '、,,,,ヽ ,://:;:;/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:` ̄:;く三三
三三三三三三 V:;:; , ヽrx______(/:;:;/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;, '三三
三三三三三三 7:;:;:;:;} , 乂二二二二二/:;:;:/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/三三三
三三三三三三/:;:;:;:;:;{ 、 、`ー――r ´:;:;:/:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/三三三三
三三三三三三!:;:;:;:;:;:;:ム ヽ j////// !:;:;/:;:;:;:;:;:;/:;:;:;:;:;:;:;:;:/三三三三三
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「その点、俺なんかまだマシだろうがよ!
俺は取り繕わねえ! ああ、俺は人殺しだ! 大量殺戮者だ!
それがどうしたってんだよ、言ってみろよォ!」
カタストロフィのリンクス、サーシェスは嘲笑交じりの言葉をぶつけながら、
巨大な物理ブレードを展開してこちらへと突貫してきた。
矢の如く飛んでくる深紅の機体をすんでのところで一度避け、
旋回して捕捉しながらアサルトライフルを発射する。
だが、それらも難なく身を捩るようにして躱されてしまった。
「やる夫も、おまえみたいな奴が嫌いだお……
いつだっておまえみたいな奴が生き残る。
人の命を踏み躙って、その屍で作った椅子の上で高笑いするような奴が」
そうだ、この男は、あの黒いネクストのリンクスと何ら変わらない。
この世界はいつだって、やったもん勝ちだ。
天罰を与えてくれる神様なんていやしない。
残るのは弱者の屍と、その弱者の血肉で更に力をつけた者たちだけだ。
そして生き残った強者という名の上位者様たちは、
平然と奪ったものを糧として、弱者が生きられなかった明日を謳歌するのだ。
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1110 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 21:13:53 ID:BNPS5cYI0
, ─´──-<::::::::::::::::` ー────-- 、
, ´ , - ─ ´ ̄, - ─ ´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `丶
/ /, ´ > ´ \
/ // > ´ ∧
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/ _ヽ О r ´  ̄: : :/|: :/:l´: : : : : : :|: : : : ヽ /
. / , ´ | _l: : : :/: :/ヽ//、:l: : : : : :/、: : : : : l /
| / `ー─ ´ | |: : ///く ̄ィ、ヽ l:ヽ: : //__ l: : : : : l/ くだらねえなあ!
ヽ/ | | |: : ', ‐ ー^´ ソ、l、: / ィ‐ 、`|: : : : : l
| l |__|_: :ゝ‐ィ ヾー l: : : /l 人間の、命の本質なんてのはな、類人猿の頃から
| l´ \ , / _ノ: /、 l
|ヽ l \ ′ヽィ-‐´ l 変わらねえのよ!
. | ', / ヽ´ニニ二 ー-、 / /
', \ / ヽ::::::::::::::::` / / / 弱肉強食だ! 弱きは強きに食われる。
',  ̄ r 、 \ー-、::::/ / /
∨ ゝ ' \ ∨ / ./ 強者は弱者の肉を糧に血を繋ぐ!
∨ ヽ / ./ヽ
. ∨ / ` ー - _| | それが直接的から間接的なものに
ゝ───────- 、 / /
──- 、 | 丶 、 / 遷移していっただけだろうがよ!
> 、 .| r───--- 、 ̄ ` ┬--- '
\ l О | |
/: : : : : : :/: : : : : /: : : : {: : : : : : : : : :/ ///´ フ// ./∧ ∧
. /: : : : : : :/: : : : : / |: :∧ヘ: : : : : : : : / // ト ∩ /// ./: : ∧ ∧
/: : : : : : :/: : : : : /⌒!∧、 ∧: : : : : : :{ /イ { z<´ /: : : : ∧ ∧
{: : : : : : :.|: : : : : :| /厶云 ∧: : : : :イ レイ /: : : : : : ∧ _」
|: : : : : : :.|: : : : : :| イ \、\: : :.:{ 二 ̄ ̄ ̄´ /: / ̄´/: :.∨ ∧
ト、: : : : :..:|: : : : : :| { ∩ 冫 ヘミ≧=ー' |/ {/´ ∧
| \: : : :|: : : : : :| /// \ { /⌒ \ その点、俺は素晴らしい人間だぜ!?
{i ゝ─ト: : : : :∧ ゝ-< イ/ /⌒ヽ / \
\| ∨: : : :ゝミ三彡 / ‐- ィ⌒ヘ / ∨ 俺はしっかりと自分の手を汚すからな!
. \ ∨ト: : : :≧=ー' / _ / j ∨ ∨
∨ \\∧ ゝ ‐ 、` //^.ノ / ∨ ぬくぬく過ごしてる臆病者共の代わりに、
. ∨ ≧=ー \ 、 `、 // / .}
∨ ∧ ノ j `ィ彡-¬´ / | 体制に盾突くゴミどもを始末してやってるのさ!
. ∨ ヽ r彡ィユ´ / } |
\ \ \⌒´ >‐´ / { Y⌒Y それを悪だと言われる筋合いもねえし、
\ \ ∨ / | ト、 ゝ ノ
\ ヽ ∨ イ | \ 否定させるつもりもねえ!
\ 、 ∨ / | \
1111 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 21:14:29 ID:BNPS5cYI0
____
/三三三 \
/ ─三三─ \
/ (●)三(●) \ ……おまえが、おまえみたいな奴が、命を語るな。
| 三(__人__)三 |
\ ` ⌒´ ,/
/ 三三三 \
―――――――― 、
/::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :\
/:::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : :\
/::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : : : : : : \
/:::::::.:.:.:.:.:. : : : : : : : : : : ヽ 命は……理屈じゃない。
/::.:.:.:.: : : : : : : :.
. |.:.: : : : : | どんなにそれが正しかったとしても、
. |:. : ¨二ニ=ミ _ノ 廴_ 幺=ニ二¨ |
. |: ≫ ´ __ Ⅵ :i|i:i|i: Ⅳ __ ` ≪ | 正しさが殺しの理由になるもんか。
. | i{ ( ・ ) 川 li|il 从 ( ・ ) }i |
. | ≧=― ‐=彡 ミ=‐ ―=≦'゙ | 殺しを理屈で肯定する奴は、人間の屑ですらない。
:. / \ : /
ヽ / ヽ : : : / そういう奴は……
/\. { : : } : : : /\
/ ヽ 人: : : : ノ: : : : : :.:.:.:.:.\
/ ≧=‐≦ _ ≧‐=≦: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::\
/ : : : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::ヽ
1112 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 21:14:47 ID:BNPS5cYI0
__ | || | |
\::::::::::::::::::::::: /Λ||\| '\
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\| { 〈 ', ', |\/
/\ ‘,| |./ _
乂 ', || |/(__ `\
{ ', lΛ | ( 彡⌒ \
`} ',| 〉 | \__>、__ }
__/⌒ヽ|/ /_ 〈::::::::_,>‐く \
――――:::::::::::::::.................... ______ ,.斗…</へ、 (_ 「:{ /∨:::7八 _ノ⌒} \
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ̄`''< _/ニニニ,>⌒\ノハ::V,ノ:;〉/ | x-ヘ } 悪魔っていうんだ……!
ニ―______::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_>――へ,_ `>/ニニニ// _,.ノく └<´ノ \{ r \j
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ/`''<ニ/ニニニニイ Τ\ \/ |「 乂 し (ヘ\
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ、 <ニニニニニニ} 乂,_,) ∥ /\└‐^)〉 )」 )/
ニ/ ̄ ̄ ̄´´´´´´~~~~"""""''''''''冖冖==ニニニ>、 /:``</''<ニく /\\ ∥:><::\::::::>
{ /:::::::::// / ̄\::::::::\\_|:/⌒/::::(^\
く:::::::::::::// /_:::::/:::::\:::::::/< \ノ:::::::| \ \
/``ーく___〈:::::::::`|::::::::::::::::::::/_,\ \_,ノ\ 〉 〉
`^''<_/::::::::::::|:::::::::::::::::/:\_:::::::\_{ \ /\
/::::::::::::::::::|::::::::::::::/\:::几 ̄7  ̄} /\:::::/
/::::::::::::::::::::::::|::::::::/{ /} } { /\ { Υ::Λ
/:::::::::::::::::::::::::::::j>''Λ:::::Υ:::/ / 圦\:::/\_ノ l::| |
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息が詰まる。視界が霞み、揺らぐ。鼓動が乱れている。
溢れ出る激情が血管を高速で循環し、思考を蒸発させる。
「ハッ! そういうてめえこそ、
都合の悪い奴らをマーシフルで消してきたんじゃねえか!
金のためによ、そうだろ!?」
「ああ、そうだ。やる夫は悪だ。殺すことしかできない。
愚かで救いようのない、銃を持った赤子みたいな存在だお。
それでも……おまえとは違う。違うものになってみせる」
これだけは、やる夫にも分かった。
たとえ、その殺人によって、どれだけ多くの人が救われたとしても。
結果的に良かったとしても。その先に何があったとしても。
殺しは、理屈によって肯定されてはならない。
戦争によって家族を失った人間の前で、戦争を肯定する言葉を吐くようなことは
決して許されてはならない。
正しささえあれば人を殺してもいいのであれば、人は人である必要がない。
なら、自分は正しくなくていい。悪でいい。
悪だったとしても、自分が信じたいと思えるものを信じていたい。
怒りと覚悟の炎をAMSという炉心にくべる。
こいつにだけは負けられない。自分という人間の過去に懸けて。
みんながくれた、この想いに懸けて。
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1113 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 21:16:18 ID:BNPS5cYI0
┌― ヘ、 r┐
「ム ∨ 「_ヽ、 r、| ∧
|ーム ∨ ∧ ∨ N| l∧
| ム ∨ ∧ ∨ |\!-‐l∧`'<
| ム ∨ ∧ ∨ i|\|| l ∧ `'<
l ム ,∨ ∧ ∨ | 「 l  ̄ ∧⌒>、_>
| ム /∧. Ⅵi∧ Ⅵ!| ∧
| ム / ∧Ⅵ_/〈`Y^Vi| l | _ -┐
/ ̄ ̄ - _ム / / ∧_r∧,| ∩i! l ∠_ _ =- _ノ
| / /7/ / トミj「ヽ∪! r―┬―‐-=ニ  ̄ _ -=ニ⌒
\ / / /γ´./ヘ、ヘゝ斗/ // __  ̄ -=ニ⌒
. \ / , / |/ 、ゝ-=气√ー‐┴z/∧/////777ーヘ
ヽ_ノゝく__/々 厶イ__,.、<入 __∨//////////∧__〉
_―マ从┬― = ニ 二 .:.:.:.:.:.:  ̄ ̄ ̄.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~''<
γ´ `Yソ「7.:.∥ /7.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:~''<
_γ´! ,、イ^//.:.:∥://.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:~''<
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/ _> ´ |/ |> ´ ̄ -=ニ_.:.:.:.:> ´ _,.、<.:.:.:.:.:.:.:.;:、丶` l|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._ソ
ゝ' / /|_/ 7 ,.、<.:.:.:.:.:;:、丶` 弋、.:._ ニ=-  ̄
ゝ-‐ | |‐‐└ T⌒ー-=ニ_/ _ ニ=-  ̄
| |Ξ/// l _ ニ=-  ̄
∨ー‐'^'</  ̄
`'<厶イ
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「じゃあ、てめえはなんだってんだよ!
俺を否定して、てめえ自身も肯定しないで!
ご立派なてめえは何を掲げて殺しをするわけだ!?」
高速で滑空するカタストロフィに、オーバードブーストで追従する。
風を切る轟音を聞きながら、敵機の背後へとロックオンサイトを合わせる。
その問いには、答えられなかった。
確かに、やる夫はまだ空っぽだ。
だが、それでも言えることはある。
少なくとも、おまえとは違う。おまえだけは、ここで墜とす。
「やる夫君、EN残量に留意して! 相手も結局はブレードが決め手、
必ず向こうから近づいてくる! 闇雲に消耗する真似はだめだよ!」
なのはの落ち着き払った声が赤熱したやる夫の精神を急激に冷却する。
一度推力を落とし、冷静にレーザーブレードとアサルトライフルを構え、
空に弧を描いているカタストロフィへと発射した。
必殺となる射程距離ではないが、ダメージには繋がる。
やがてカタストロフィは回避行動をやめると、癇癪を起したかのように突貫してきた。
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1114 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 21:16:43 ID:BNPS5cYI0
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│ i:.:.:/|:.:.:.:. ',:.:.:.:.:|-/_|_| ヽ/,イ圷≧i:.i:.:.|:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : | ......│ 直通回線?
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│ |/ !:.:.:.!:.:.ヽ:.:.:.|〃{:::j 辷シ !:.:./:.:./| ヽ.} |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ......│ こんな時に一体……っ!
│. |. ',:. | ',:| .|ヽヽ`.ヒリ /://:.:.:! /: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ......│
│. ヽ| リ !:.:.ヽ\ ヽ .〃|:.:.:.:.:./_//.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : | ......│
│. ヽ i:.:.:人 -‐- / !:.:.:.:.//. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ......│
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│ ヽ:.:.{ ヽ、 .<.|:.:./l |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ......│
│ \i >.-t ´ |:/‐┤、. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ......│
│ \ r、| .-  ̄/ / i、 !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: | ......│
│ 〃.ヽ ./ |::`ヽ.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : | ......│
└───────────────────────────────┘
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カタストロフィを迎え撃とうと身構えていると、
何やらなのはが押し黙ってしまった。
「どうしました、なのはさん!?」
「ううん、目の前の敵に集中して。
ただ、これだけは言わせてちょうだい。
……急いで」
言われるまでもない。
こんな奴は一秒たりとも生かしては置けない。
「遊びでこんな地獄を生み出すような奴は、ここで死ね……!」
「あぁ!? なに言ってやがる! 俺はなァ、れっきとした仕事でやってんだよ!」
カタストロフィが目前まで迫ってくる。数秒とせずに激突する距離だ。
やる夫は突き出されたブレードに対し、右の上段蹴りを放った。
マーシフルの脚部がブレードの腹を叩き、剣筋を無理やり逸らす。
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1115 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 21:17:14 ID:BNPS5cYI0
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.::/ ヽ; :i: : : : : : : ;': ,} {, :i : : : : : : : /!::.. ',:.
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カタストロフィは勢いのまま組み付くこともせず、そのままマーシフルを横切った。
そしてすぐさまブーストターンで機体をぐるりと回転させると、
レーザーライフルとPMミサイルを一斉に放ってきた。
甲高いミサイルアラートが鳴り響き、危機を知らせる。
機体のブースターというブースターを起動させ、サイドブーストを交えながら
稲妻の軌跡を描くようにカタストロフィへと半ば吹っ飛ぶ形で突進する。
弾丸とミサイルの雨を掻い潜り、こちらへ銃口を向ける深紅の機体と距離を詰める。
再度PMミサイルを発射しようとするの視認し、考えるより先に
アサルトライフルの銃口をそちらへと向けた。
砲身から放たれて間もないミサイルを次々と空中で炸裂させながら、
レーザーブレードを振りかぶる。
「なめるなよクソガキ! こちとら年季が違うんだよ!」
カタストロフィは対抗するように物理ブレードを展開した。
火花を散らしながら鉄の関節が鳴り、巨大な刀身がマーシフルに向けられる。
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1116 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 21:20:39 ID:BNPS5cYI0
「l ̄!i| |! i! |
_ __i!| |!_ L__!i__i|
i!| _ _ __|i|! __i| ̄|i_ |!´i!゙`|
 ̄ ̄`゙!|i i! i!| ̄ ̄ _ ̄L__!i__i|
j} / f´ ,′ .\  ̄`゙i!| |i ̄i! !|i!
j} / / ./_ . ヾ__≫ i  ̄ ̄ |i! i|
j} / `ヽ / ./ ≧ー--、-、 .|i! |  ̄
jI斗ャ≦j} .___/ /_/ ,.。< \\ .|::i i!|
,ト、/ヽ/ __ j} /-/ / / r‐、 ___ \\.._ _ノ从メ#ヾ'人ヾ:;:ー- ...、
ト{:V: i :}: :/_:_}__/-、!- /-'´{/{_/i{ ./ r ' ー‐<`ヽ、 \\ .:;:;: :;:;:;;・ ,`゙ヾ:;:;:;:;::;:;:ヾ
<:jI斗<:-:-:_'ノ/ }、 / }! }__/ `ー―‐、_ \! . 」── 二=≡≡=ヾ:;:;:.,ゝ ── ─ i!二二
_ -//ヽ }、:_:_/ /--、/:} ´ 〈 / }_ \_ \...∠゙´ `ヾ:;:; ;:;:レ' /7
_ - //__jI斗<>、!〈 /::/-/ { / / // ≧s、 \_ \ `゙ヾ;:; ;:/ 〈_/
/, < >゚´___ i ヽ/゚゙´/ / //`ヽ,// \ ゝ/ \_ ゙:;川;;;;;;;;/'
/<>゚´ ̄ ̄ ̄≧、/ >、_}_/ / ,/ /、__/::{------ 、_ ヽ、 / / .ヽ ..;: ::. i|!i《:;:;:/
_ -´ 。<___r<|! , i f , ヽ V::::r--'<_ r'´ {__ ー/ / i{ |《巛<´ ゙
_ - jI斗s≦、>--- ' |! ,}, / / /、_//_`ヽ `ヽ__r_-'i/ / ヽ ゙!|i!i|ヾゝi!二二二
_ - 。<> ゚ ´ |!.,} / /__,/ }r ,} ヽ/ / }! |i:;:#i!`i'|!i /7∠
_ - 。<>゚´ ,。s≦{ i|/ /ィ゚´ ̄、 /ヽ r< / / .\' 人゙-─∠ ゙` 〈_/
。<>゚´ , < {/_,} ' ´__ノ、>、 >-、 / } }ヽ 人 ,/ / -ーノ:;i|!ヾ >ヾ'゙´ ::::::::::::;;;:#i|! i|ヾ
, 。<>゚´ / / /´_ ̄_{ { Y i´ __,/ ノ/ /}ヽ-、 / }/゚ililム /}.:;´ ヾ》:: ::;:;ヾ .r'゙´;;;;;;《'ミ゙´i三二=ヾ ゙ヾ
>゚´ rzz}_/ {ヽ´---{ ヽ,ノ`- ´/,.。s<___//、__ / /ilililil/ //.;;;;;;彡三三三ヾ 丶i|!# i!i゙´ `゙ヾ:; :;て
{il{ `ヽ _/、_}_{≧s、{---/__,。<>゚´ }ノr‐‐/ilililil/_//.`|゙´三二=─-.,.、\ ;:;!ii .::'゙` ゙::.、 i|!ミ /
ノ } ,。z}t-{ノ{ー---、 i {--/ /----<_>、__/- ' ヽ- ' {、r'i|!i゙` ヾ;:そi|:;:;., : : ヾ:;.、て
/ ヽ'゚ }ヽノ ゚マ{-/ /< _ / / }ノ、.\/人从/ / \ヾ // #i∧ノ/《ヾノ! ノ/人从/
/ / 〉 i_}_/-、f゚´ `ヽー/ / /--ヽ
{ } / ヽi r≦二{rー--、/_ / ヽ }、 ,ゝ-、
/ / / /__>r‐< / i/ヽ r' /`ヽ_/ } \
/ / / { / { r'ヽ rー、}` { } } \
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そこでやる夫は、左手に持ったアサルトライフルをパージし、投げつけた。
FRSからアサルトライフルへの接続が切断され、視界の端に
パーツロストの表示が映る。
「てめえ、何を……!」
もちろん、武器を投げつけただけでは何の意味もない。
だが、そのマガジンの中には一発でノーマルを爆散させるだけの火薬やら何やらが
大量に詰まっているのだ。
目の前で炸裂でもさせられたら、視界も潰れるだろう。
やる夫はレーザーブレードの照準をマニュアルモードに切り替え、
放られたアサルトライフルを撃ち貫いた。
熱線に銃身が歪み、カタストロフィの頭部を覆うように爆炎を巻き起こす。
そこへ容赦なくレーザーブレードを突き立て、刺し貫いた。
敵機体のジェネレーター部分へと切っ先を深く突き刺し、刀身を展開する。
サーシェスが何かを叫ぼうとした気がしたが、そんなことはどうでもいい。
この男に向ける慈悲も躊躇も持ち合わせてはいない。
レーザーを撃ち込み、糸の切れた人形のように制止したカタストロフィに背を向ける。
遅れて、断末魔代わりの爆音が聞こえてきた。
手ごたえはないが、その凄まじさが、一つの命の終わりをやる夫に如実に知らしめた。
確かに今、自分の意思で、自分の手で、命の灯火を一つ消した。
それは決して肯定されることはない。されてもいけない。
けれど、それでも、それを後悔したくはなかった。
たとえ正しくなくとも、認められずとも。
救った命も、犯した罪も、放り投げる真似はしたくない。
その先にきっと、何かがある。
そう、信じたかった。
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1117 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 21:21:01 ID:BNPS5cYI0 [13/18]
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1118 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 21:22:27 ID:BNPS5cYI0
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1119 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 21:41:00 ID:BNPS5cYI0
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輸送機に戻り、マーシフルのコックピット内でそのまま待機する。
その場で降りたりなどすれば、コジマ粒子の汚染で数分と経たずに
人の体は死に至る。それを防ぐためにも、ネクスト専用のドックでコジマ粒子を
一旦除去してからでなければ降りられないのだ。
無論、それが汚染された大地に使えたら、ここまで世界は荒廃しなかった。
コジマ粒子の除去などということができるのは、
ひとえにネクストの装甲にコジマをある程度遮断する
コーティングが為されているからである。
AMS接続を切断しようとしたとき、なのはから通信が入った。
作戦は既に終了したはずなのに、珍しい。
小さな疑問を無視して回線を開くと、彼女の事務的な声が聞こえてくる。
混乱に陥りやすい戦場において、その冷静さは頼もしいものだった。
「まずはお疲れ様。そして……よく、聞いて」
だが、今の彼女の声に、普段の淡々としたものは感じられなかった。
重苦しく、今にも詰まりそうな声音だ。
一体何があったのか問いただす前に、彼女は言葉をつづけた。
「およそ二時間前に、コロニー・トウキョウがテロリストの襲撃に遭った。
恐らくは報復……以前のコロニー防衛の際の、ね」
「……はい?」
その言葉を聞いて、やる夫はすぐに理解することはできなかった。
いや、何を言っているかは分かる。だが、感情が理屈に追いつかなかった。
思考の歯車が粉々になり、帰ったら何をしようとか、はやてやアリスは
何をしているだろうとか、そういったものが砕けて心の底に散らばった。
「君の戦闘中に、コロニーのネクスト収容整備施設から通信が入ったの。
所属不明のノーマル部隊と、オルデンブルクの防衛部隊が交戦を開始したって。
救援に来られるネクストも近くにいなくて……」
「そんな、そんなこと後にしてください!
ルルーシュさんは!? C.Cさんは……ラケルさんは……?
整備兵の人たちは……」
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1120 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 21:52:13 ID:BNPS5cYI0
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「……コロニーが見えてきた。
一旦、マーシフルのメインカメラと輸送機のカメラ映像を同期させるから」
なのはの一声で、暗い輸送機の格納スペース内から、
濁った空の下にぽつんと、まるで世界に取り残されてしまったかのように
建てられたコロニーへと視界が塗り替えられる。
曲がりなりにも、自分の生まれ育った場所。
自分の生活していた場所。自分を知り、自分が知っていた人が暮らしていた場所。
それが、天高く黒煙をくゆらせながら、静かに佇んでいた。
「……連中、裏で糸を引いている奴らでもいたのか、
防衛部隊を突破した数機が真っ先にネクスト施設に自爆特攻したみたい。
マーシフルの格納庫含むドックは半壊、その場にいた整備兵も巻き込まれて……
ラケルさんは、その時の爆風で」
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1121 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 21:58:13 ID:BNPS5cYI0
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/ \ / \
/ (●)i!i!(●) \ ……ハッチを開けてください。このまま出ますお。
| u , (__人__) |
\ .`⌒´ 〆ヽ 今からでも、まだ……!
/ ヾ_ノ
/rー、 |
/,ノヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|
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咄嗟にマーシフルのジェネレーターを再起動しようとするが、
それをなのはの声が遮った。
「ううん。敵ノーマルはもう殲滅済み。
残ってるのは破壊されたコロニーの一部と、死傷者だけ。
私たちにできることは……」
全身から力という力が抜けていく。
まるで魂すらも乾いていくかのように、意識すら朦朧としてくる。
頭のてっぺんから体温が失われていき、何か大事なものが崩れ落ちる音がした。
自分が知らない場所で、知らない人たちのために、
ろくに知らない相手と戦っている間に。
自分が知っている、自分というリンクスを支えてくれていた人々の命が、消えていた。
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1122 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 22:11:43 ID:BNPS5cYI0
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/::: \
/:::::::::: \
/:::::::::: \ あ……ああ……
|::::::::::::::: |
/⌒::::::::: ⌒ヽ/
;/:::::::::::: \;
;/:::::::::::::: \ ヽ;
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「なんで……なんで戦闘中に、通信が来たときに教えてくれなかったんですか!?
それだったら、まだ……!」
「それで君は、目の前のコロニーを見捨てて、
カタストロフィを放ってトウキョウにとんぼ返りしたの?
それをすれば、今度こそ任務放棄で粛清対象になってたよ。
……正直、私にも分からないよ。どうすればよかったなんて。
ただ、分かるのは……どうにもならなかったってことだけ」
声を荒げてなのはに抗議したが、彼女の諦観に満ちた声に、
やる夫はこれ以上何も言えなくなってしまった。
頭の中では、理解していた。
きっと、どうしようもなかった。目の前のコロニーの人々を見捨てることも、
故郷の人々を見捨てることも、自分にはきっと選べなかった。
迷っている間に、隙を突かれて殺されていたかもしれない。
それに対して、心の中では理解を拒んでいた。
故郷に起きた理不尽な現実を、受け入れまいと目を逸らしていた。
「とにかく、近くにブライドルが所有する中立地下施設があるから。
最低限の設備もある。一旦、そこにマーシフルを置きに行こう。
これからのことは……今は、考えても仕方ないよ」
輸送機がゆっくりと反転し、傷ついたコロニーが視界の端へとずれていく。
その様を、やる夫は慟哭することもできずに、ただ茫然と見送った。
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1123 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 22:34:04 ID:XNEJCIPM0
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1124 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 23:23:14 ID:PE8Vy.3Y0
∨∧/「 ̄「 「` 、 。s≦/ニニニ=-/ニ=-`Y 。s≦>''~ム
,∨∧l-=∧∧ ∨/ jL ./ }>''~|lニニニ=-/ニニ=-/ 。s≦ニ>''~ {^∨ ∧
/ ,x∨∧-=ニ\\」l jl[L / /.: : : :.|lニニ=-/ニニニ=∧ニ>''~{^∨ ∧ ∨ ∧
/ / .∨∧-=ニr‐-ミj{ア竺ニL/.: : : :.r'ニニ=-/ニ=-,>∧ ∨^∨ ∧ ∨ ∧ ∨ ∧
/ / /V/{「\=\ ノ7 =-/ ̄{: : :.人-r'⌒寸"~ /=-゚, ∨/∨ ∧ ∨ ∧ ∨ ∧
/[/ /_,ノニr―┴‐く/ニ=/ ´L ィ>''~\=-乂l⌒iニ=-} }゚, ` ∧ ∨ ∧ ∨ ∧
/ / / )/^ヽ \ニ=-〈ニニ=-{ /廴ノ{ `寸ノ=-lニ=-} }'ム ` ∧ ∨ ∧ ∨ ∧
. /[/ /|_/iニ/ニ}L\ニ=\ニ=廴/ム^∨∧ 〈ニニ=,ニニ=, , ∧ ∨ ∧ ∨ ∧ ∨ ∧
/ / / / __,xlレ'ニ/ Y´ {L ィi{i^辷/∨∧ ∨∧ {`,ニ=`、ニ/ /∨ ∧ ∨ ∧ ∨ ∧ ∨ ∧
lL/ / / / ̄}[L/-= ノ ~厄≧=‐〈 ∨∧ ∨∧ {=iニ=-\'゙ ∨ ∧ ∨ ∧ ∨ ∧ ∨ ∧
/[/ , -= //-=-r'^ _/ニニ=-> ァ ∨∧ ∨∧ \二ニ=-|l___ ∨ ∧ ∨ ∧ ∨ ∧ ∨
. / / /-=, ' ̄\_ ノ_「`/ ̄'>''~ /{__,厂\ム \{ lニ=-/ニ=L ∨ ∧ ∨ ∧ ∨ ∧ ∨
lL/ ./-=/-=ニ二ア゚7=i|/ニ/}ニ=/_r く ̄\=-\ L ィ^ニニノ⌒i. ∨ ∧ ∨ ∧ ∨ ∧
/-= i-=ニ二/: :/ニl|ニ/=}/i}⌒l=〈 \_ノ\=-∨ __]ニニ/: : : :l ∨ ∧ ∨ ∧ ∨ ∧
-=ニ」-=二=i: : 、-=lL/ニ/ニ=ノ lニニ、: :\ ヽ=-, /ニニ=,. : : : : : , ∨ ∧ ∨ ∧ ∨
]l-=/-=ニニi/l : : l-=l|ニ/ {/ ,ニ=-}: : : :\」}=l i{ニ=-/ : : : : : / ∨ ∧ ∨ ∧. \
]lニj{-=ニ二ノ ム : :l-=lL/ニ} /ニ=-,: :_ イ^、\」 /l{ニ=/ : : : : : / ∨ ∧. \ 」
]レ'⌒L/ ̄∨ム.」-==|ニ=,ー-‐〈ニ=-/´ニニ=-} ∨ i-=-/ : : : : : / \ 」
〈 l!i-=ニニ∨ム-=./|ニ/゚ }\二二ニ=‐∧ ∨ lニ/ : : : : : /
lLノ┘!-=ニ二∨ifr┴L/Vムー-‐\ニニ=-厂 ̄}\} j∨.: : : : :.,
i-=ニニニ厂乂_,ノ Vム \.-/ニ=-7: : }, /´`{ : : : /
八-=二/-=ニニ}` Vム ^i{ニ=-〈: : / ∨ /} L ィ^
⌒ヽ/-=ニ二〈ニ〉 Vム j{ニ=-/:: '=-└' / /
〈-=ニニニ二∨ V \_/ ∧=-L/ニニ=-}└'
}-=ニニニ/ \_/ \{___,∧
, '-=ニニ/ ``'≪¨ニ=-、
/-==ニ/ \ニ=-\
,'-=ニア゚ \ニ=-`、
/{___/ヽ `、ニ=-`r┐
/ /-ニ廴ノ 〈`、ニ=乂l
iL{-=ニニ/ V゚,ニ=-\
_Y⌒ヽ-ニニ/\ ~}二ニ=‐∨
. /ニ乂_,,ノ辷彡ー┘ }ニニニ=-}_
ー一''" /-=∨ 人ニニ=-ノ^{\
. \_/ ≧(⌒)k、ノニ=\
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企業連とリンクス管理機構ブライドル。
賢明な経済主体である企業による管理の下に生き永らえる世界。
その世界の中で、一つの動きがあった。
自浄作用とでも言うべきだろうか。
企業連の中でも、幾つか派閥があった。
企業の意地と繁栄こそ至上命題とし、それが即ち世界秩序の維持に繋がると
信じて疑わないIGIOグループとアヴィアコル。
前者はネクスト戦役による被害の少なさから圧倒的なネクスト戦力を誇り、
これまで企業連の実質的なトップであると共に、その舵取りを行っていた。
後者はIGIOと技術提携や共同開発などと極めて密な関係にあるためか、
特に拒否反応を示すわけでもなくそれに同調。
対するは桜花重工などを要するオルデンブルクグループであった。
彼らはコロニーに居住する一般市民から多くの人員を登用する
指針を取っており、その関係上、親コロニー派としてIGIOグループから
冷めた視線を投げかけられるのは必然だった。
SIグループは相も変わらず、市場と資源の独占を目論んで
多方向に定まらぬ銃口を向けていた。
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1125 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 23:31:53 ID:PE8Vy.3Y0
>――=ミ―<
-=≦´ -‐''"/ヽ } Y\
ヾ)h、 / , / /ミ…=ミ 7 ,斗
マニh、 -彡' / / / ー ''´ ∨ /:Y >''^¨7>''": :/
マニム ト、 く / / / ア ヽ ̄/_,-、V: : /'´ : : : / : : : : :/
. マニム: ム:≦-=彡 ,イ/_,,.、-=彳 〉zァ l : : : : : : : : : : : : : /
マニニム: ヽ .汽イ{ zzァ/ ∨ l : : : : : :: : : : : : ア
マニニニハ:ヽ { ノ〉ヾ! ', } : : : : : : : : :, イ
. マニニニハ: ヘ\> ヽ _ー='、 ,' : : : : : : :/
寸ニニニl :ノイ `'ヘ ' /<_〕 l : : : : : :/ ,, 、
. `''<ム : }\ ', ー、、,, ''´_」 : : : :∠ >''´ |
ヾく={::\`ー===ミア┐: : : : />''´ .|
. >''´:〇:人::::::\_,,、――くヽ>'´ .|
>''´::::::::>''´.//ム::::::::{:::::::::::::ャ''´ _. |
. _ァ''´::::::::>''´,///////∧::::ヘ::::::::::::l ,,、<ニアzzx. |
///ヽ `ヽ.////////////∧:::::\::::::l/ニ/ニニ斗ニニ〉 |
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IGIOグループとオルデンブルクグループの溝は次第に水面下で深刻化していき、
今日ここに至るまでに決定的な対立となっていた。
そんな中、IGIOは企業連の代表会議で、ある議題を出した。
オルデンブルク傘下、桜花重工によるテロリズムへの加担の告発である。
通信記録や出荷記録などから、コロニーに深刻な被害を出している
テロリスト集団にノーマルやMTの兵装を横流ししていると槍玉に上げたのだ。
無論、そんなものは欺瞞である。
本音で言えば、対立するオルデンブルクを内部から弱らせるために、
最も有力な傘下企業である桜花重工を潰そうという魂胆だったのだろう。
事実、テロリストへの兵器の横流しなどというものは、
ほとんどの企業が行っていることだ。
企業に所属するネクスト同士の戦闘は頻発していたが、
どちらかが大破するまで行うことは少なかった。
それをすれば、保たれていた安定は一気に崩れ去り、
ネクスト戦役に匹敵する暗黒時代が再来する可能性があったからだ。
だが、テロリストは違う。彼らの恨みは彼ら自身のものであり、
企業たちは兵装を横流ししただけに過ぎない。
それゆえに、企業連はコロニーを追われたテロリスト集団を共通の敵と
嘯きつつも、お互いを攻撃する手段として体よく使っていた。
それを、今回は桜花重工だけが告発されたのである。
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1126 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 23:41:28 ID:PE8Vy.3Y0
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/;:;:;レ / ./;:;:/::::/ /:::::/三≡ 彡´ .||l \ー\.:.:|.:.:.:ヘ巛三三三三三ミミゝ ヽ. .\ハ
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へイ /;:;:/::::/ ム:::::イ .:/.:.:.:] ||《三三三 ;:;:;:;:ゝ.:.:i.:.:.:iミ l. . .ノミハ ヽ. . . ゝ
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〆 ./ ミ i.:.:.:.:.ヾノ二 仁三三ソ ∨ \.:.:.\.:.:.:.:.ヽ彡ノ \ . l
 ̄ ミ l.:.:.:.:.:/ / `、.:.:.:.:《彡ノ ゞ
ミ三三三三!.:.:.:.:/ / ノ三三彡ソ.:ヽ
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【ランク3 ネクスト・ラズルシェニャ スポンサー:アヴィアコル】
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企業連は桜花重工を体制を乱すものとして粛清対象に挙げ、
オルデンブルクもそれを了承した。
オルデンブルクとIGIOグループの戦力差は歴然であり、
勝てる見込みも決して高くはなかった。
老獪なオルデンブルク上層部は、桜花を捨てることで従属の意を示すことにしたのだ。
もちろん、その裏には何らかの取引があっただろう。
補償と契約があったのだろう。
ただ、それが破られないものであるという保証をする者はいなかったが。
かくして、IGIOグループによる桜花重工への粛清が開始された。
関連施設はことごとく襲撃されて破壊され、データだけは持ち去られていった。
だが、これが後に大きな火種となり、現状の企業体制をひっくり返すことになることも、
その引き金を皮肉にも現トップであるIGIO自身が引いたことも、
誰も知る由もなかった。
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1127 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/11(火) 23:41:59 ID:PE8Vy.3Y0
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1128 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/06/12(水) 00:06:54 ID:SiADY3/.0
すまないー、すっごく回線エラーが頻発して書き進められない……
とりあえず、今回はここまでだ。次回はいつになるか分からないが、その時はしっかり予告する。
さて、そこでだが、ヒロイン選択の安価だけはここで取ってしまおうと思うんだ。
チミたちも考えたり議論する時間も欲しいでしょ? そこらへん考えが回るモコイさんッスよ。ドゥフフフ。
というわけで、下↓5~10の間で、『オルデンブルク(ヒロインがアリスになる)に着くかSIに着くか(ヒロインがダージリンになる)』
という多数決安価を取ろうと思う。
期間は特にない。どっちを選んでも構わんよ。
ストーリーが熱くなりそう、単純にヒロインの好み、好奇心、自由にしてくれたまへ。
ただ、愉快犯的なものは勘弁してほしいね、とってもダーティー。
たまに「たまたまその時覗いてきただけの内容見てない人が重要な安価をスナイプしてお話を滅茶苦茶にしたっぽい」ってのもあったからさ。
じゃ、シーユーアゲイン。なんかトラブってそうなら、その時はまた私が調停するよ。
【安価】やる夫は誰かのために戦うようです 22