825 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/08(金) 22:12:12 ID:pBrcKLcY0 [7/14]
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目を覚まし、布団を蹴り飛ばして上体を起こす。
基地の中、というよりも、コロニー自体に窓があることが少ないため、
朝日を浴びて起きるということもなかったので時間が分からない。
ぼんやりと枕元に置いてあったPDFの画面を起動すると、
時刻は午後一時と表示されていた。
我ながら怠惰な目覚めである。
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826 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/08(金) 22:19:15 ID:pBrcKLcY0
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堅めのパンに鶏肉やじゃがいものシチューという遅めの昼食を食堂で済ませ、
椅子の上で足を組みながら今日の予定を思案する。
自由時間というのは、いつになっても慣れない。
今までは、全てが自由時間だった。
といっても、食べ物にありつくために色々なことをしなければならなかったが、
今ではそんなことをする必要は全くない。
思いつくことといえば、誰かに会うことくらいだろうか。
しかし、自分は本当に今まで、生きるための行動以外は
何もしてこなかったのだなとネクストから降りるたびに痛感させられた。
戦うための心構えや基礎はなのはに叩き込まれたが、
生き方の基礎はなっていないといえる。
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827 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/08(金) 22:29:57 ID:pBrcKLcY0
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席を立ち、なのはに本部に散歩に行くと連絡を入れようと通話をかける。
自由時間とはいえ、急な出撃がないとも限らない。
なのはは自分の戦術オペレーターでもあったが、
同時にマネージメントも担当してくれているのだ。
基本的に自分の状況は彼女に伝えておく必要がある。
当のなのはは、「やる夫君も分かってると思うけど、君だってリンクスなんだからね。
しっかり自覚を持った行動をお願い。じゃ、適当にね」
とあっけらかんとした様子だった。
C.Cはああ言っていたが、
やる夫には企業間戦闘もだいぶ落ち着いているように思えた。
なのはとしても、実はあまり良い任務が回ってきていないのかもしれない。
というのも、テロリスト殲滅の一件以来、
なのはにはかなり気を遣わせてしまっているからだ。
仕事を選ばなければ、いくらでもあるだろう。
だが、彼女はそれをしない。
やる夫に企業の暗部の一端を担わせることを避けているのだ。
それについては、やる夫もなのはに頭が上がらなかった。
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828 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/08(金) 22:43:40 ID:pBrcKLcY0
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なのはに最初に述べた動機を思い出す。
リンクスといえど十人十色だ。
誰もが、それぞれの理由のために戦っている。
ある者は理想のため、ある者は金のため。
戦いそのものを求めるサーシェスのような男もいれば、
企業に殉じるリンクスもいる。
そこで、やる夫は心の中で引っ掛かりを覚えた。
アリスは、何のために戦っているのだ?
アリスの人間性は、なんとなくではあるが知っていた。
彼女は強い女性だ。確固たる信念がある。
静かに燃え盛る炎のように、決して力を振りかざすこともせず
スマートに敵を殲滅する様は、力ある者として理想的にも思えた。
アリスに尋ねてみたいと思った。
やる夫を自身と重ね合わせた彼女の言葉を聞けば、
何かが芽生えるかもしれないと考えたのだ。
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829 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/08(金) 23:02:52 ID:pBrcKLcY0
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本部は昼夜問わずある程度の人間で賑わっている。
それもそうだ。オフィスフロアでは夕方になれば人も掃けるだろうが、
カフェテリアやオペレーションルームなどには仕事終わりの人や、
夜間戦闘のオペレーションを行うスタッフたちがいるのだ。
この世界は日が昇っていようが沈んでいようが、どこかで弾丸が飛んでいる。
エントランス脇のカフェテリアも、やはり様々な人で埋まっていた。
リンクスはそういないだろうが、誰もが企業の関係者なのだろう。
大半はスーツ姿で、最低でもビジネスカジュアル程度の服装だった。
やる夫も一応は灰色のポロシャツとスラックスに黒のジャケットという装いをしている。
雨風をある程度防げればそれでいいというやる夫になのはが呆れ、
私服として何着か無理やり自室のクローゼットに突っ込んだのだ。
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830 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/08(金) 23:23:55 ID:pBrcKLcY0
/ // 、ヽ′ ,/ _ノ゙/ // ノ / ハ !::::l l:::::l l |:::::l/
/ / l | ! ,/ / ,/ / / / / / ヽ::ゝ !::::! l l:::/
| l! | | ! | i|| / /,,,,,,// // / /ヽ\:::::/ l |::l
. リ | l ll i l ! / 巛≠≠7 ∠― / l l |::::| l l::!
' ヽ ! ll l ! |/l l! } , ′ / , ' l ! |::::| l |::l
l! ヽヽ lノ /liノr' / /l ! | |::::| l |::l
∨ ' ̄ / _, -´ | ! l |::::| l |::l
, ´ ∠ -  ̄ | / l |::::| l |::l
ヽ l / ,' |::::| l l::l
l l l | |::::| l `′
ヽ, ‐- l l /`´ l
! 、 l / / l
/、 /./ / l l
i } /./ ∧ | l
. 、_ / ヽ _ /./ / ,.l、 l l
`'ミニニ=,、 / , ,/ ー - 、 /./ /‐'´::.::.ヽ..l l
`三三三三三三l / ,/ ! // /::.::.::.::.::.:.::.::ヽ.. l
三三三三三三三三三! l ,/ /l:.::.::.:.// /::.::.::.::.::.::.::.::ィノ〈ヽ.. l
=ニミ三三三三二ニニ! l /三二ニニ//::.::.::.// /::.::.::.::.::.::.::.::.:ノ} ゝ.::.ヽ_!_
.==ニ二三三三三三三三| l /三二ニミ/::./ /::.::// /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|r-r、::.::.::.::.::.
ミ三三三三三三三二二ニl l /ミ三三三〈::.::.〈 /::.:/ / i::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:ィノ 〈/::.::.::.::.::.::.
=ニ三三三三三三/::.::.::.::.::.l l /::.::.::.::.::.::.::.::ゞ::.:ゝ::./ / l::.::.::.::.::.::.::.::::.::.ノ} ゝ::.::.::.::.::.::
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試しに電話をかけてみるが、アリスが出ることはなかった。
任務中なのだろうか。オルデンブルクが現在抱えるリンクスは、
現状で二名のみだ。独立傭兵であるやる夫によく依頼が回ってくるのも、
なのはのコネクションだけでなくそういった事情もあるらしい。
オルデンブルクグループは他の企業と違い、
コロニーやその関連施設と密接な関係にあるらしく、
その防衛や奪還に戦力を惜しまないという特徴がある。
ただ、ネクスト戦力への傾倒の副作用とでもいうべきか、
ノーマル戦力がお世辞にも充実しているとは言えない。
そのため、動くのはもっぱら独立傭兵のリンクスか傘下である
桜花重工の支援リンクスであるはやて、
自社のネクストであるロストワードとキャバルリィのようだった。
組み立てた予定が出ばなを挫かれ、どうしたものかと背もたれに寄り掛かりながら
考えていると、エントランス奥の昇降機から見知った顔が降りてきた。
黒いドレスについたフリルを揺らし、エレベーターから出てくる。
釣り目気味の目には疲労の色が僅かに浮かんでいた。
アリスである。
手を振ると、アリスはふっと唇を緩めて掌をひらひらと揺らした。
ブライドルランク4のアリスと、ランク最下位の自分がこうして親しげにしていると、
やはり周囲から好奇の視線が突き刺さるが、彼女は平然とした様子で
こちらへ歩いてきた。
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831 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/08(金) 23:39:51 ID:pBrcKLcY0
| | | {;;i´√マ {ム i! i! ̄
| | | | | ムマ/i! {{ }ハ i! i!
| | | l .| | |! | |;;ム | マ |;ハ ヾ
| i! | i | }}ハ| 斗´i!i! .|ヽ;;i .| iム. マハ \
| i! i ∨ .i! i!/ 斗´从__リi.| ノ;;| /| .iム ヽi \
. i i! i ∨ i! /ー ´ _x≦笊 |i;;;;;|/ .iヾ iム \
i i! i!从从 ∨ i! / 彡弌:::::ソ´ i マ;;| | i! i_ム\ \ 「お疲れ様、アリス」
. i i! -‐―‐ヾ. \ヾ / ´¨ ̄ } マ} i!∨ヾ ヽ} \ \
i ム i! ,xz笊仆、ヽ/ /从{| | /、 ヽ, xzzzzx ええ、あなたもね。
i .ム ヘ ⌒弋_ソ // / | レx≦//////////
. } iム∨ ヾ、 ノ / .|∧///////////// 雑魚の相手も、こうも立て続けにしていると
. | |マ、.∨ ム \ ヽ __ / |///////////////
. | ! .マ. ヽ .! ヽ ‐ ´ / //////////////// 疲れるものだわ……
. | .| ヾ、 \ } `>x ///////////////////
. レ′ //// 从≧x___ へ `≧- __ //////////////////
//////////////// \_ // ̄////////////////////
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アリスはやる夫の向かいの席に座ると、やっと一息つけると肩を竦めた。
聞けば、任務帰りにメディカルチェックなどを済ませてきたらしい。
さすがにロストワードもマーシフルの兄弟機だけあってか、負荷も相当のものだ。
アリスはかなりのAMS適性を持っているからある程度は
耐えられるのかもしれないが、それでも心配だった。
「アリス、大丈夫?」
「心配には及ばないわよ。
明日は久々に休めるし、今日はもう仕事も終わり。
まあ、明日は寝てすごすでしょうね。さすがに疲れたわ」
アリスも一応の休息は取れているらしい。
やる夫は自分のことのように安堵し、胸をなでおろす。
アリスには任務で世話になったし、リンクスになってから親しくなった人の中でも
一番気の置けない相手になりつつあった。
そういった相手が疲弊していれば、気がかりにもなる。
そんなやる夫を見て、アリスは不思議そうに首を傾げていた。
「どうしてあなたが、私が休めることを喜ぶのよ」
「……どうしてだろう。けど、いいことだと思うお」
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832 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/08(金) 23:50:56 ID:pBrcKLcY0
´ (_/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/)-′ `
/ γ/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/)` \
_{/:i:i:i:i:i:i:i:i:iメ- ′ \
/ (_7:i:i:i:i:i:i:i:i:/} ,
. / (`{:i:i:i:i:i:i:i:/ノ :/ /:. `、 `、
' (ヽ:i:i:i:i:i:i/) ;′ ′:. :', ',
_、‐'' >┐r‐ ミ=_ | : {: : : : ', i:. }
;′ /ニ/ ,イ{:{: : : \\ |.: : {: : : : :. ',:. }:ヽ: : }
;′ / \、__// '、: > ヽ: {: :. { i:i: : : : }: :}: :i: : /
;′ : / .:| >-/: ハ\_/ /ji :{!: :. {:从 : : i: : :}: :}: :}: : ./
;′. :/ : l /ニ': { : }\彡': : ハ |\: : |_j -\ハ: /ニハ: i: :/
;′: / .: : j /ニ'{: :. :i : }ニ} .: :/ \ ' ´-‐‐ j/rォ }/|/
;′ / . : : :;′/ニ':.{: : :{: :iニ}: .: /l / ,斗f坏、 {リ!
;′:/ . : : : :;′ iニ|: {: : :', ニ}: : ji| イ 辷ソ \
,′/ . : : : : :;′. :|ニ|/{: :. : :,ニ}: : ハ|/)/ ) /
. /: ,:′: : : : : : / .: : レ': :,: :i: : ∨、 :|/ / / ,
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やる夫は自分でも、自分のことがよくわかっていなかった。
やる夫とアリスの関係は、少し奇妙なものになりつつあった。
同業者ではあるが、それだけではない。
友人というのが近いかもしれないが、それだけでは片づけられない。
というのも、やる夫は兄弟機を駆るリンクスとして不思議な縁を感じていたし、
アリスに憧れに近いものを抱き始めていた。
彼女には、自分にないものがある。
「ああ、でも。一日中寝てても、またシグナムに小言を言われるわねえ。
やる夫は明日は任務?」
「明日も休みだお。特別やることもないから、シミュレーションか
寝てるかだろうけど」
それを聞いたアリスはくすりと笑みを漏らし、人差し指を立てた。
悪戯好きな少女のような風情を匂わせる仕草に、
やる夫は少し鼓動のリズムが乱れるのを感じた。
釣り目気味の深紅の目と端正な顔立ちからは冷たい印象を受けるが、
アリスはたまにこういった愛らしい表情を見せる。
「じゃあ、明日付き合いなさいよ。ブライドルの地下で一日、ね。
どうせ暇なんでしょう? 私もあそこは一人で行く気はしなかったけれど、
あなたとだったら構わないわ」
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833 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/09(土) 00:02:18 ID:LSdHAFZI0
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その要求を断る理由はなかった。
アリスには色々と聞いてみたいことがあったし、
彼女を知るいい機会だと思ったからだ。
逡巡する間もなく頷くと、アリスは上機嫌そうに鼻を鳴らした。
遅刻したら許さないから、と浮ついた声で釘を刺されるが、
あまり怖くはなかった。本人に面と向かって言うことは恐ろしくてできないが、
やはりアリスは少し子供っぽいところがある。
丸いテーブルの中央に置かれた電子メニュー端末をアリスが手に取り、
指を滑らせ始めた。
「あなたも何か飲む? 支払いは……ま、大した額でもなし。
私の方で済ませていいわよね」
リンクスともなると、その資産は莫大なものとなる。
古風な金銭のやり取りを好む層はマネークリップに挟んだりしているが、
大半は口座からの直接決済をしている。
やる夫も自前のPDFに口座情報が入っているが、
特に何か買いに行くこともないので溜まっていく一方だった。
そんなやり取りをしていると、後ろから肩を叩かれた。
そっと手を置かれたというのが正しいかもしれない。
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834 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/09(土) 00:10:58 ID:LSdHAFZI0
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/ / {{
. , { , 〃 / ノ| }}
{{ { { i i|_ // | /八 、 ;
{{ { { l ||( //`ヽ八 { / } },/ }
{{ { { l ||/ィ芹冬ミ、 \}八''⌒犲 / }
. 八 \\八( 从弋ぅ丿 ^ )イ芳ミ刈 / i '
/\\\\)小、 Vリ /i|/ /}/
{ `⌒ヽハ八 ゝ /,八/ / お久しぶりです、やる夫さん。
{` ー==彡ヘノ'⌒\ 、 __ ' }}
` ー===彡/ \ /ー=彡′ そちらは……ミス・メルキュリーですね。
^ー=/{ \ イ㎜o,
/:::\ リ爪㌘””””´\
人:::::::::` ー==だ以:\. . . . .ヽ ;
,,<㍑%\::::::::::::::/^‘,. \} .\. . } }
,,<㍑㌘^. . .\:::::::{. . . ‘,o . . . . `弋.\
,,<○㌘^... . . . . ..\ノ. . . . ‘*, . . . . . . `¨`. .、
〃 ̄ ̄`ヽ . . . . . . . . . . . . . . . .‘㍉, o . . . . . . .\
{{ . . . . . . . \. . ..}}. . . . . . . . . . . . . ‘㍉.. . . . . . . . . ',
. ヽ. . . . . . . . . \ }}. . . . . . . . . . . . . . . .‘.,o . . . . . . }
}} . . . . . . . . . .У. . . . . . . . . . . . . . . . . ‘,.. . . . . ..′
. 八 . . . . . . . . . {. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .; . . . . ../
{ . .\. . .\.. . ..‘,.. . . . . . . . . . . . . . . . ..,’o:_:彡く
. \. . .\. . .\\} . . . . . . . . . . . . . . . . ./´::::::::: \}
\. . .\. . .\} : : : . . . . . . : : : : : /:::::::::::::::::::: }
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振り返ると、ダージリンが上品な微笑みを湛えながらやる夫の背後に立っていた。
結われた髪が揺れ、微かに甘い匂いが漂ってくる。
中々に心臓に悪い不意打ちだった。
偶然居合わせたから声をかけてきてくれたのだろうか。
なんとか動揺を押し隠しつつ、軽く頭を下げる。
「ああ、久しぶりですお。
アリス、この人はダージリンさん。SIの支援リンクスで……」
ダージリンを紹介しようとするが、アリスはそのダージリンに
戸惑いの眼差しを向けていた。
どういう態度を取ればいいか分からない、といった目をしている。
一方で、ダージリンは気品のある一礼をしてみせ、
やる夫の方へと向き直った。
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835 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/09(土) 00:19:02 ID:LSdHAFZI0
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。s≦ ≧s。
ィi〔 〕h、
// \
/-‐  ̄ ─ 、 \ ヽ
イ \ \ ヽ:.:.:., ヽ
./ ! {、 ∨ \ \、 ヽ
/ { .v\ ∨ ∨ 、 .∨ }
∨:.\ __∨ ∧ ∨ \∨ !
' i i ∨: : ~'< 、___∨ ! ! ∨ i!__
i | ' \ ∨ i/ ``~、、~', |从!〕iト、_ { .\ 談笑の時間を遮ってしまい、
i | ':.、 )h、 、 ィ尓示ミY i i リ __ ',:.:.:}/ ̄\ ,'
i |, ',:.\ヽ 、 \ i/ 寸し:} } !∨ /}'´ }、/ Y/ 申し訳ありません。
i | 、 ∨:.:.ヽ)h、 〕iト 乂ヽツ i/ ∨' )ノ ,イ:.:.\ リ}
i | ∧{ヽ ',:.:.:∧弋h }ノ _〃从Υ~ヽ ,イ_i! 要件だけ伝えさせていただけますか?
∧ , ∧, )h、、:.:∧ 刈 /:.: '乂__ノ~~´
∧, ヽ ヾヽ∧ ヽ /:.:.: ,
.∧ 、 ノ , ':.:.:.! }
)h、 ` /:.:.:.: }_、+''"~ ̄}
≧s。 /!:.:.:. ィ( /!
___〕≦/イ __'__}
/-=ニニニ/)∥ ィi〔ニニニ=-∨
/-=ニニニニ/´∥ /.ニニニニニ=-∨/
,-=ニニニ,イ::/7._/ニニニニニニニ=-}
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
どうやらダージリンは自分に用向きがあって声をかけてきたようだ。
ダージリンはアリスに気を遣っているのか、手短に済ませるので、
とアリスに断りを入れてからやる夫にこう告げた。
「明日、少しお時間をいただけませんか?
実は明日の任務が延期になりまして、一日空いたのです。
それで、よければと思ったのですけれど」
やる夫は直感した。
これはまずい。
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836 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/09(土) 00:32:17 ID:LSdHAFZI0
, ィ / / , ! ! 、 ヽ ヽ(ヌ::.::.::.::.::Y)_
// / , l| | /| l| |l lハ 、 、て)、::.::.:::|< ̄》
/ / / / l| l | ,'|l| |l | |l `、 ∨;=ヘ::.:::ル1 ̄}
/ / /| l|! l| ll | l| | |l ll l|《_」「l「`ト、/
'/ /l l| | || | l| l| | |l | l|>七 l| 厂}j,小 !
' / l| l| | |l |八 | | l|T"/jL斗;ァj / // l:l |
/l| l| { 丁二ニ、ヽノ リ' /^玄沙 // / , // l ふうん……いい度胸してるじゃない。
/ //∧ l 八 弋忘ト // / |:l l| |
'/〃|,小. ヽ \^"´ -=彳i 〃/l」 l| { そこの男は、明日一日私の相手をするって決まってるのだけど。
|l i| |l |il \ `丶、 ___、-_ァ , ||!/| l|!
|l i| |l |i| |li| l「`7"フ´/ r-′ /=k| |l l ∨! SIの狗はそれすら横取りするほど飢えているのかしら?
|l i| リ i|l |li| iハ { ′ ヽ::`フ:i^ヽ、//| |{ ! { l
|川/ |l| |lil 川\r、__rヘノY^!::ト::.::.:「 Nヘ八 い、
| l/{ l|l|/ji| ノ !厂ヽ\ ヽ、∨ ヽ::.:〉 l |ハ ヽ、
, -'" l ‐、
/ イ \
' / / { ',
' ' / _'_ \|ノ { ヽ
/ l l ´ / __  ̄V、 ', l
{ l | {l l Kイ)心 \l ヽ l }l|
{ { |l V∨`ヒzリ 芹ァノノ/ }リ
{从 }l 乂ゝ ヒり'l/ l/ は、はい?
、 ゝ 、Vヘゝ u. /) '_/ス
r‐=\ `ーァ、 / /´ / / 私も一応、少し前に約束していたのですけれど……
{/γ⌒´ }ゝ .r' ‐' /7
乂_ ノ-;} `{ /〉
乂__r‐v /´
////〕iト } /
,ィi〔/\///////〕|ィi〔〕iト/
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「約束。へえ、約束ねぇ。どうなの、やる夫」
どうなの、と言われても、やる夫にはどう答えていいか分からなかった。
確かに約束はしたが、明日だとは一言も言っていない。
「いや、違うんだおアリス、これは……」
「まさか女相手に見境なくちょっかいかけてる……とは思わないでおいてあげるわ。
今回だけは間が悪かったことにしてあげる。
で? 私と、このガチタン女のどっちと付き合うのよ」
その単語をアリスが口にした瞬間に、ダージリンの表情が硬直した。
わなわなと肩を震わせ、ゆっくりと唇が動く。
「SIの支援リンクスである私の前で、タンクを愚弄するおつもりですか」
「だってそうじゃない。
装甲に任せてふんぞり返って、ノーガードで撃ち合って……
コジマタンクを内蔵した鉄塊以外の何物でもないじゃない。
あなた、脳が重量過多起こしてるんじゃないの?」
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837 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/09(土) 00:43:36 ID:LSdHAFZI0
-‐…ー‐- 、
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{ { / {{ ノ| /八 \ i} ……ここは中立領域です。
{ { i / \ i | ノ
’, Y^V/ 0 0 Y´ ちょっと北極までお付き合い願いましょう。
{ー=彡 、_,、_, ム}
〈`j寸Y≧=‐- -‐=≦彡 鉄屑にして差し上げます。
r'´.: ; : :VヾV. : ;`ヽ
/ _f.ィ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽj_、_
.'r=f/:::::,. -r==Y= ir=r-、:::::::::\ノ_
/rt/:::_/Y_ノゝ-' ` ¨´`ーゝァrヽ:::Vt_
'__l/::/f_フ`-' ゝノ、::Vl
/L/:::イゝフ ' ' / / (l:::::|7
r.:rーイレ':/| L_j/ // / ' / ,' . i ト=イ7
j::/ //イ:| =''/ / - / ,/ イ / .'! i l ト=ァ
./ ノ:jl ハ::v / / l//__ X/// / /! , , ト、j_
レ/ ヽ|/ ' Y´トァi、.l メl イ/l/// / イiト、_j
. /,/ | || l ハ ヽ'ン/ヾ i///イ/ / /// '|!:「l!
/イ1 ハ. ノ| | | ', _/j/、//// 乂ヾ.
/ ハ! | ヽ' ハ.リ ヽ 'i.ィiハlレ/ // ∧ll\、 とことん面白いことしか言わないわね、あなた。
. / ' | | V i | ヽ. ___ -' `′.イ.イ ∧ | |:| \
. ___ /_V ∧ li | Vi ハ ヽ._ン .イ:/ / |:::|!| ヾ ,ノ| いいわよ、ガチタン女。
三三 ヽ' !V lヽl ヾ_.jハ. ヽ|`l!\. __l`ヽ _<.- くレハ lY1! ∨ _
三三三| Y | レ'´:.:.:.:.: ヽ. Vl.::ヽr---\ \ ヽi Vj_| | ヽ!____,..ィ"´z= グズグズに鋳溶かして、海に捨ててあげる。
三三三ゝ! /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ. Y:::rー‐- \ ヽ. l:.:.ヽ ヽ. V三三三
三三三:: V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i |!弋 ─--、. |、.:.:.:\ \\三三三
三三./⌒l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |! ハノr ── | | \:.rー⌒ヽ.\= -..三
彡:/三三l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::. |l |jゝ,r─'_ r-t___ノr ⌒7 ,イヽ:::\三\
/三三三:|:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : |, ノ!:.:.:.:. ̄ハ ゝ | ! / /:.| ! 三\三
三三三三:|:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:| /フ:.:.:.:/\l./ |/r ⌒フ、:. | , ' 三三 \ミ
三三三 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:,.′/:.:.:.:.:.:.::.`ー 、! / ./\!:./:.:| 三三三 \
838 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/09(土) 00:52:47 ID:LSdHAFZI0
/ ⌒`''"⌒`ヽ、
/,, / ̄ ̄ ̄ ̄\
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;/⌒'":::.. |⌒ヽ 待って……待ってくれお……
/ /、:::::... /ヽ_ \
__( ⌒ー-ィ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ )
━━━`ー──ゝィソノー‐ヾy_ノー─ "
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こんな事態、誰が想定できただろうか。
よもや自分のような人間が、女性の口論に挟まれるとは。
怒りと屈辱にぷるぷる小刻みに震えるダージリンを涼しげな笑顔で
煽り続けるアリスに縋り付く。
正直、ダージリンとは普通に仲良くなりたくてそういった約束を取り付けた。
評判の悪いやる夫に先入観を持たずに接してくれたことから、
彼女となら仲良くなれそうだと思ったのだ。
もちろん、女性としての魅力を感じていたのも事実だが。
アリスのことも異性として意識していないわけではない。
むしろ大いに意識している。
いかに空虚な男であるやる夫とて、これほどの女性に何の反応も示さないほど
男として死んではいなかった。同じベッドで眠った時のことなど今でも夢に見る。
とにかく、どちらかを蔑ろにするつもりは毛頭なかった。
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839 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/09(土) 01:02:08 ID:LSdHAFZI0
}::::::::::::::广手エ广エ广エ广エ广心.: : :. ゚。
/((ニ){;イ攵ノ攵ノ攵ノ攵r癶、攵ノ}㍉.: : :. ',
. /刄ヲ弍彡'´丁¨}! ̄¨ゞ彡::::㍉}手ミ__}ノ.: : :. ∧
. }リソ/. | | | ', 刄::::::::攵rミ{{≧====┐ :;
. /イ | |. | | | i. ,: :', 攵rミ:::::::::≧=== リ ∧
. {リ | |: | | | ||. ,: ∨: : ≫[>::::::::}===ミ.:. .:.∧
/ | |: | | | リ;< ∨.: : : :.',',ノ::/!::::::::\__}! ,
. '. | |! | | i/! ヽ八} ',: : :リ:::::{ノリハト、>┘\ \ はあ……仕方のない人。
{ | |! | |/ ,斗芸、 : ∧: : \イ: : || \ \: \ \
: | |i!.:.. j!.:.| | γ{:;仞゚}ツ∨ハ. |.: : : :.》: : :{{ \ \ \. ` いいわよ、勘弁してあげる。
‘ | |i!.:..ハ.:.:| | {! 乂;,イ リ }!ト、 /': : :.乂_. } }ト, \ \
从. |! i!.:斗Ⅵ八. ′ / ! !ハ/: : :. }} ヽト、 ̄. \ \ で、結局どうするわけ?
八.:.人. Ⅵ:ヽ ム、 ヽ ノ ! ! /{::\.: : 八 \ \\ /\ \
/i . Ⅵ ヽ j`《刄 | | |::!\::\: : : }}; } } }≧イ:::::::::::≧='
/ |! . ∨ヽ \:ハ'¨ヽ ' __ |! レ'_:\___乂:::::ハ ,《:::::::::::::::::::::::::
イ 乂_ノ }リ` ー}/:}\ ' |! }::::::::::::ヽ厂´::::::::::} }!::::::::::::::::::::::::
. }X{ / イ ,ヘ} > . ! !イj:::::::::::::::::::::::::::::::::/ :i j!:::::::::::::::::::::::::
/ }リ{ / /ル ` - イ| |八:::::::::::::::::::::::::::. / リ /:::::::::::::::::::::::::::
. / レ:{ / / .ノ 厂:::| |彡':::::::::::::::::::::::/イ/':::::::::::::::::::::::::::::::
. {! 八/ イ / /:::::::::| |攵r癶:::-‐=≦ / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::
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周囲の視線が痛い。針の筵とはこのことか。
それもそのはず、女性リンクスに一人の冴えない男が挟まれていれば、
注目も集めるというものだ。しかも、片方はトップランカーの女傑ときている。
アリスはため息を吐くと、素直に口論を打ち切ってくれた。
さっき子供っぽいとか思ってしまって、本当に申し訳ないとやる夫は
内心で謝罪しつつ、なんとか丸く収まらないかと考えを巡らせる。
「ちょっと短くなっちゃうけど、今からどっちかと」
「それはいただけませんわ。私、これからブリーフィングがありまして」
「じゃ、私との時間が必然的に短くなるわけ?
気に入らないわね。却下よ」
「ぐっ……」
希望が一つ砕かれた。
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840 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/09(土) 01:13:09 ID:LSdHAFZI0
/ /' / / ,:'くヽ/ \ ,、 ヘ /i
,:' / ,: ' / ' / / ,:'/ /\丶\ゞ」 ノ 丿
' ,: /' / ̄ ̄ ;;\\へ\ || |/
' / ,:'/,: /(〇) (●);\ Y´ |ノ
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普通の男性であれば、このようなバッシングなど起こさないように
上手く調整するのだろうが、やる夫には圧倒的に女性経験が足りなかった。
ただでさえ対人経験が薄いのだ、女性の扱いなど分かるはずもない。
なんとかせねば。さもなくば北極が爆破されてしまう。
あたふたしながらも次の妥協案はないものかと思考の歯車を高速回転
させていると、ダージリンが助け舟を出してきた。
「では、一日で半分ずつ、というのはいかがです?
昼から夕方まで、夕方から夜まで、で分けるというのは」
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841 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/09(土) 01:20:30 ID:LSdHAFZI0
> ミ  ̄⌒ ¬ ミ
'"゙゛ ` く
/ / \
/ / ' ,ィ ヽ
,' / l ヽ 丶、
/ / , / { マ
/ / ' 7 ’ lv マ ∨
;{ ム 7 ’ マ 〈 ’
ム .-i-ァ ‐ - ミ._ ', マ V }l ヤ
/{ ム{ j{ ;′ V从 { ム ,. - マ =ミ }l } l
' l | l{ {/,,ィ'ア气ミ、 マ〉マ ム ヾ\ }l l{ j} l
; | |ハ{ ‐{′んfj:ハ ヽ \ヾ ,ィセ笊ミメ< ' j} ' ,
{ lム j { l | ゛ ヤ⌒゙リ ` んfj:::〕 jト /j 7} 7 '
V { ヤ マ l{ `ー '' v:冖ソ " / 〉 / ; ,/′
マ ヤ ∨ マ l{ 丶 ` ´ / / / //
_ゝ V ヾ ム lリ/イ^ヽ
γ´ `ヽく \ ム , -- 、 从' / Y
{ ∥ ヾ ミ、込 ` 丶 ノ ' / ノ
辷 ,ノ ,ミミ丶、 イ / /
/ 「 ̄ リ ノ } | > _ < '_ / ‐ -"-―――‐ ァ
弋 ヤ ノ ハ⌒ヽ /_  ̄ ムア⌒  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ヽ-'
⌒ ーV ノ Vニニ三≧=- / ノー――――‐ '
__ ゝノ>'⌒{.ニニニニニニ/ ノ 「
,ィ⌒ 、 ヤ二二ニニ/ / イ=- _
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結局、そういうことになった。
アリスとダージリンは一時休戦して、何やら女二人で話し込むと、
結論が出たのかやる夫へと向き直った。
「では、ランチから夕方までは私が。
ディナーからはミス・メルキュリーにお譲りします」
「そういうこと。ま、妥当なところじゃない?」
二人がにっこりとやる夫に微笑みかけてくる。
二人とも目が笑っていない。
アリスに至ってはシミュレーターの時の臨戦態勢そのものだ。
両手に華と言えば聞こえはいいが、かなり心臓に悪い。
こうして、やる夫の人生初のデートは壮絶なものとなった。
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842 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/09(土) 01:20:54 ID:LSdHAFZI0
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843 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/03/09(土) 01:23:57 ID:LSdHAFZI0
さて、今回はここまでだ。
次回はいつにしようか……まあ、決まったら言うよ。
あ、アンケートの件だが。見てくれている人の年齢層が知りたいんだ。
よければ教えてくれたまへ。何十代とかでいいからさ、いいだろジョニー?
それじゃ、シーユーアゲイン。
【安価】やる夫は誰かのために戦うようです 15