◆x0SRSoJXe.

【安価】やる夫は誰かのために戦うようです 39

1616 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/12/05(木) 21:10:04 ID:tdjKg7iM0

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        ヽ:./=ヽ:.|:.:.:i:.:i,イ7::::::゚::|       b:y /:.l/:|i:.:.i .|:.:.:|      最近、連続した大規模戦闘が多かったからね……
         ゝ .个:.::.:ヽ|ヽ らツ少      ̄ |:.:i:.|||:.:| |:.:|
          \ .|:.:.:|\\. ゝ¨        、 . |:.:.|:.| |:.|  |:|       少し休んでなさい。大丈夫、心配ないよ。
            ヽ:.:.:|                イ|:.:|:ヘ/   |
             ヽ:.ヽ.       ` ´ /:.:.|:/:.:.ヘ           ネクスト戦力も、敵味方合わせて動けるのは十一機。
                  丶:.丶> 、    イ、:.:.:/:.:ヽ:.ヘ
               \ミ    ` ≧´   !\:.:.:.:.丶:ヘ           世界に二十五人しかいなかったリンクスも、だいぶ減った。
               ,>.|ヽ   ><   / .i:`>x.ヽ:ヘ
             ,、r´:/ | >‐、´     /  |::::::::::::::::::::`ヽ 、        今はMT群やノーマル部隊による戦闘が主になってきてる。
.           ,、r´:::::::/  |/>-<\ .   /    |::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ 、
       ,、r´::::::::::::/  ./└t┘ ヽ./     .ト、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、  残った君たちは切り札。温存されて然るべき、だよ。
     /::::::::::::::::::/  /|./ Ⅹ.ヽ  ヽ   >┘ \::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::|

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やる夫のメディカルチェックの結果データを指でなぞりながら、
なのはは穏やかな声色でそう言った。
検診の結果は、あまり芳しくなかった。

聞けば、やる夫はコジマ汚染への耐性が人より高いらしく、
そこそこの長時間戦闘も可能らしいが、今回ばかりは健康被害が認められた。
とりわけ脳神経への負荷が大きかったようで、休養を命じられてしまった。
確かに、ネクストに乗る代償は確実に身体にも現れている。
最近は特に搭乗後の頭痛や手足のしびれが酷い。

なのはの言う通り、リンクスも半数以上が戦没するか、戦闘不能となった。
これでは企業もネクストの投入に消極的になるというものだ。
ネクストの完全喪失は、この戦争における実質的な敗北となる。
今のところ、ネクストを討てるのはネクストだけだからだ。
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1617 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/12/05(木) 21:26:35 ID:tdjKg7iM0

                      ,, -=,rィシミッォ==-、
                    /´:::::::乂辷ツイ::::::::::::::\\
                   /::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::\`、
                   /:::::/´`ヽ彡´゛il`´ミ、;;;;;:::::::::::レー,
       , ―― 、      |::::/    ;|| |l |l i ヽ`ゞx-√K=´、
       ||     ヽ、    レ/´フ  |  | | il | |l `-´|レ、>ニフ
       |i     / ヽ  ,,--|´ /   |  |l l,レ-+- |l < ||//)Kf゜
       ヽ   /  /\ \|| / ,,-、 |ヾ l ´ノ/,===_| ノレ/ ||\
        \  | /   ;> フ|´ / / |=_ヾ、,ソ 弋爿ソフ ノ|l l|l || ト=
            `、|/   / ヽ(l|/  /   |弐ゝ     ̄`//ハ  li `、
           ヽ   |  /ヽ /    | "     ``` イ ノil ||  ヽヽ \      あ、おかえりなさい。
       , 、   `、  |/  |/  /i l{ レト、  --‐ /  |// ` ヽーフフ
      <  > ,_--ヽ i   il / /´ || ;;;;;;;`ー -イ彡KX/ ノ ノ ノ il ヽ      「ただいま。色々届いてるみたいだけど」
       `く \__fー-= 、__/_ -´ー´フi;;;;;;;;;;;;;;/  ,,>=rd,,て     i  \
       |´ \  `ヽ、>,,ー-- 、 //l;;;;;;;;;;;ト´´::::::::::::(ノ)(   )( //   \    ええ、主に食材だけどね。
       ノ   >´ ̄ ̄V ・_ ::: )ヽ il ヽ;;;;;ハ:::::::::::::::::::::::::::ヽ、/:::::`フ  / /
      i   y´・: : : -=yr:::::::: ヽ´il il li il V ヽー=―::::::::::::::::::::::::::::::/ i;; ̄li      仕分け、手伝ってくれる?
      ト、 \: : :  >´  : : :  | il  ; ; ;/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  ( ノ| l i|
    rーフ\  \ (   : : :  人>,,- ´:::::::::::::::::::::::::ソ:::::ヾ:::::::::ー:/Kニノ i l il i|     「もちろんだお。この袋が冷凍庫かお?」
     \ <<\_≧ヽ、___ノ/::::::::::::::/::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;::::::/::::::::://iイ;;ト | l l| l |、

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部屋に戻れば、アリスとの日常が待ってくれていた。

床にぺたんと腰を下ろしながら、あれが冷凍、これは常温でも大丈夫、
と一人呟きながら食材を整理していたアリスの手伝いを買って出る。
自然と、引き攣っていた頬が緩んでいく気がした。

「あと三日くらいは、私たちの身体的な限界と戦況から出撃はなし、みたいよ。
せめて、それまではゆっくりしましょう」

届いていた荷物をしまって、空き箱となった段ボールを折り畳んでいたやる夫に
アリスはにっこりと眼を細めながらそう言った。
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1618 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/12/05(木) 21:34:48 ID:tdjKg7iM0

           /;;;;r' ̄´      ` ̄ゝ、;;;;;;;;;;ハヽ
          /ソ´              (ヘ;;;;;;;ハ)ハ
         //´      /             (ヘ;;;;;;;|) ハ
           レ'         /|   ヽヽ ヽ    (ヘ;;;;|) ハ
          /      /   /│    |_\|__|__ (ヘ;|)) ハ
          l    /  l | |   r'|   | ハ  ` ((!!))   |
          |     | | 」-ト、ト、  |   _x===|   }((ト、ヽ |
          |    レ|´| | | ヽ |  rテ´   | / ハヽ__」〉|
        _| |    | | |_==ヾ、 ∨        |/ / {{ ̄ ̄||
      〈l ̄〉ハハ \\x゙     ,        /// / llヾ〉 |||
      ヾ_'-'∧. ヽ \\      _  ノ     jノ ,イ /| ll |ヾ_ |    /       ねえ、たまには部屋にばかりいないで、
       /||ゞ´∧ \_\ゝ          /// | {{|  | |    /;;;
        //´|| 〉〉、_ ヽ ̄ヽ、        /イ‐,,/  ゙|  | |∧/;;;;;;       身体でも動かさない?
     //   ゙ |_| /\\_|` - -、- < ̄;;;;;/l   } /`│_;;;;;;;;;;;
      /\ー─-、 /  / ̄/|   ||   |;;;;;;;|;;;;;;;;;;;//|   |_/;;;;;;;;| ;;;;;;;        「そんなの、どこでするんだお?」
 ____/___〉;;;;;;;;;;;;>'  /  /l l/ ||  |;;;;;∧;;;;;;;;;/_ |  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;;
__ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// /| /-ト─--' ̄\/ |ヽ;;;/  | /レ';;;;;;;;';;;;;;;;;;;;| ;;;;;;       スタッフ用のトレーニングルーム。
_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/イ /;;;|/;;;;;;;;;;;;;;;/》/    \  《 レ'/;;|;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;
>;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;| |;;;;;;;;;十、/ヽ-へへへ/ ̄《/;;;/;;;;;;;/;;;;;;;;;;<´| ;;;;;;       なのはが融通を効かせてくれて、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;/|´ 《ミY≡》)    《/;;;/;;;;;∠;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈 ̄ ̄
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/|;;;;;;;;;;;;レ/;;/;;;/   ゞ===゙´    《/;;;;;レ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\        一日貸し切りにしてくれるそうよ。
;;;;;;;/|/   |;;;;∧__{;;;;|;;;;;/)          《/;;;;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
//    / ヽ/く;;;;;ヽ |;;;;|》     |/   /  《/;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
  |   /   /  ヽ;;;;;;;;;;;;;|》ヽ  |   /   《/;;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈

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前回戦った大量のネクスト機のことは、お互いに話題に挙げなかった。
あの時、レーダーには五十機以上の敵ネクストが表示されていた。
ただでさえ確保が困難なAMS適性保持者を、あんなに揃えられるのか。
ブライドルに登録されている正式なリンクスですら、二十五人だったというのに。

疑問や違和感、不安は絶えなかったが、口には出さなかった。
与えられた束の間の平穏を、少しでも揺らがせたくなかった。
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1619 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/12/05(木) 21:47:18 ID:tdjKg7iM0
               ____
             /      \
           /   ⌒   ⌒\     じゃあ、明日にでも行くかお。
          /   ( ●) ( ●)ヽ
            l      ⌒(__人__)⌒ |    今日はもう夕飯食べて寝ないかお?
          \     ` ⌒´   /
          /             ヽ     お腹も減ったし、疲れちゃって。





   {ilililililillilil/ノ /   /      ヽ \
   {Ⅶilililili/ノ  il   i    ヽ   ハ ',
   {Ⅶil≦イ  il  .il  ト、   i    V
 _,彡イ 水 ̄ミヾ=.il  .il  ハ   ヘ  i .il
イイ  //ハヽ  //   il  i ト   ハ  il il
ヾ .//  Ⅶ_/ il  .升 | リハ il リ イ 丿
 .Y /    iliイ.  iト  ハト>K彡' }/ イ.//      それには同意見。今日はお肉料理にしましょうか。
 //    川  .il ヽK' / ィ= / i、 il
.//     ハi.l  人} ィ匕r:j    `ー,       フライヤーも届いたし、揚げ物とか作ってみる?
Ⅵ     i i.l  .ハリ   ̄ ̄     /
illi}    il il  il il        _ _イ        あと、ちゃんと風呂と歯磨きもしなさいよ。
ilil}    il Ⅵ/ ノ       - ' ノilリ
人     ヾ≧ '         / /         
ilililゝ, - - 、 \\ r、___ /i./
ィ三三三三三ミ、ヽⅦミ=、_
三三三三三三三ミ、 \iミミ、

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企業のお偉方が全てを忘れて豊かな暮らしを貪るための物資を、
自分たちも使うことへの微かな抵抗もなくなっていた。

企業が形作っているこの世界が歪なのは否めない。
無秩序に拡大するコジマ汚染。
あっけなく消滅する巨大コロニー。
有象無象として散っていく人命と、確実に狭まりつつある人類の生存可能圏。

旧時代に見受けられていたという核戦争による人類滅亡や、
環境破壊による金星化よりはマシかもしれないが、
世界がどこに向かっているのかは依然として変わっていないように見える。

けれど、そうすることでしか生きられないのなら、そうするしかないのではないか。
たとえ辿り着く先が闇の中であっても、今だけは、こうしていられる。
それだけで、リンクスとして、企業の尖兵として戦う理由は充分だった。
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1620 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/12/05(木) 22:05:14 ID:tdjKg7iM0

      /    /   |   |        | | | |   | | | 〈:::〈    |::::|
.     /    /  |   | l        |  | | |   | | | l\\____丿 ノ
    /     ′  |   | |        |  | | |   l l| |  ヽニニイ
.    ′l       | || |        / | ノ 厶|-/ 十| ┼- 、// |
   l l|    l     |  |||     / .|イ´ / / ― トL|  //  l|
    | l |  l |     |  |||    l ′ ノ/  //___l/l |  l:::|   l|
    | | |  | |     |  || >、  | | /    彡===キ≦ |:::|  '|      電気消すわよ。
    | | |  | |     |  |/ へ\ | l            |l|  |:::| / |
    | l∧  ||  |  |、/| l/   __             |||  \〉  |       「ああ、うん。おやすみ、アリス」
   ヽ  \||  |  | ヽ〈   彡'" ̄            l||  /|   |
   |::::|\|::l├ヘ、 、l  \ 〃                ||  ' |          ええ、おやすみなさい。いい夢を。
   |::::|  レ\ | \\   ∧ //// ヽ            l |   | | /
   |::::|   | |l | ` \ トヘ          _,. (    ノ八  | |./          「夢かお……今も、なんだか夢を見てるみたいだお」
   |::::|   | | l|   |l| \      - ´        ヽ| |′
   └┘   | |∧l   |||    ト                   二|           そう、かもね。暖かくて、優しくて……素敵な夢。
         八 | ヽ  ||l    |  |>  .     _  ´ //..::.:|
          \  \ |リ    |  |     `T爪_//..::.::.::.:|           じゃあ、明日になったら、二人で夢の続きを見ましょう。
               \    |  |      |>〔]‐< ::.::.::.::.:/
                   ノ  |       /イ/^l ト、\::.::./             ほら、寝るわよ。

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許された時間は、あまり多くはなかった。
与えられた平穏も、残された命も。

だからこそ、それがどうしようもなく大切に思えた。
失いたくないと、泣きたくなるくらいに。
それが少しでも永らえるのならば、喜んで企業の意に沿おう。

食事や入浴などを一通り終え、寝間着に着替えると二人でベッドに入った。
普通の男女であれば、褥を共にするというのは相応の意味があるのだろう。
だが、こうして二人で一緒にいるだけで、なんだか胸の内が一杯になってしまって、
アリスが積極的にそういった姿勢にもならないからか忘れてしまっていた。

なのはにもそう伝えると、苦笑されてしまった。
「恋人なんだし、そういうのもちゃんとしなきゃ。
何も知らない子供のおままごとでもないんだし」と
なのははぼやいていたが、これはこれで満足だった。

電気を消すと、ベッドに横たわったアリスが身を寄せてきて、そっと唇を重ねてきた。
その感触だけで、全てを忘れられる気がした。

いつ終わるのか分からないのであれば、せめて終わるその時まで、
優しい時間で満たしていたかった。きっと、彼女も同じ気持ちだと、そう思いたかった。
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1621 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/12/05(木) 22:05:30 ID:tdjKg7iM0

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                               ・

1622 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/12/05(木) 22:38:24 ID:tdjKg7iM0

  く::ャ1/i     _」 L!L_j_  ! | i  / / _j_」 Lハ
   \;ィ个:   | i |_┼十_` tハハ/}/丐弍孑}厂i
   / //|i   l 丐夾禾r'`         ゞこ.ノ-' |
     {:{ j:{    ヽ ヽこ:ノ '               ,
   i j/ {:l    、\                厶'
   |   jノ    ヾ厂丶      `      / ,        ねえ、やる夫。
   |   八  \ ` 、   u.  -‐        //
   | ′  ヽ.  ト  \             イ爪        「なんだお?」
   |/       ハ   '.\ :j`jr . _   _ . ´ _」{.| }
   i !      ,小   {  i !」≧ァ⌒7不ミ く7/,イ|         あなたが今使ってる歯ブラシ、私のなんだけど。
.   从 , -=ニニ=ミ  '. 川/《 (ノ ィ介x. ヾ> 》ハ
  厶イ/////////ハ (才7//777//イ//7ァ=/,{_j         「おっ!?」
//////////////∧ (>v/////// !///////人
////////////////∧ ト(>v///// }///////厂         白いのがあなたので、黒いのが私のよ?
/////////////////ハ '. `(>v/  ムィノvフー'
/////////////////}Z  r‐z_/{  _rヘV⌒L「{_r          「ごめん、本当に……」
/////////////////ヲ /》 `7:j⌒7 }:i   '/ ′





 / ,ャ"//////>tィt元_天_y、ッ///ヾ<)
.´ ,ヤ////>tノ`´   /    、 ` tミ//ヽ
. ャ///>八)   /   /,     ',   ヽ`ミ∧
ヤ//>ノ  /,   ,/   //.     , '  ', `ヾ
///>)  .{,'   {{  从        i} ',  ',   ',
//八)  :|{  イ{  ハリ .l      }|  } i :ii.   ,
/八)   || :从  { { !      リ ,' | l .||    ',
/{ | .l   从 ハハ  ', ハ}     ./、ハ 从 }},  i  ',
/|  {  弋7寸ハ弋从``リt‐"  / }7寸ハフ } ,'   }
/|  ',  _,rャf乏云下、   リ / /,ャ禾,/ :/ /   ,'      べ、別に怒ってないから、そんなに頭下げないでちょうだい。
/|  ' ,  弋込じク、ゞ }/  イじリ ノ, / /   /
/! ヽ \ ミヽ //        ´〃 j/ /  /        気にしないわよ、もう。
/ハ  〉、 \ヽヽ、           ,イ/  ィ
∨辷マイヽ  ヽヽ ゝ u.    '  -=彡 // |
! | ̄八  >、 \`゙ -t_― ァ  /-=彡|   |
、_ゝ j ヽ   ヽヽ ゝ、     < }   | ! l  {
"´ ̄ ``ミ、  \  > - ´ リ/  /) l  ',

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朝になり、出かける準備をしていると、ちょっとしたことが起きた。
歯ブラシを間違えてしまったのだ。自分のではなく、アリスの歯ブラシを咥えている
ところを洗面所で指摘されてしまった。

やはり人と人が暮らすというのは大変だ。
元からアリスはかなり行儀も良く私生活も乱れてはいなかったし、
やる夫もなのはから厳しく仕込まれただけあって相応の常識はあったが、
それでも小さな問題は起こった。

たとえば、朝はやる夫の方が弱かったりする。
堅い地面で寝ることに慣れすぎて、ベッドで寝るとどうしても熟睡してしまう。
大抵はアリスが朝食を用意して待ってくれていた。

一応、家事は分担というよりも、二人でいる時は手伝い合いながらするという
ことにしているが、やはり負担はアリスの方が若干重いように思えた。
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1623 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/12/05(木) 22:44:09 ID:tdjKg7iM0

     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \     ねえ、アリス。
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /      「なあに?」
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |        なんでこの部屋って、サニタリーグッズがないんだお?
  \ /___ /





                -r=y=y=y、、
               /z〆..::::::::::{f勾::::::..ヽ
              /x<..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
            /.f7.:::::刈ー'^ー'^ー'^ー'ヘーマ}:::ヽ
.           / xリ::xFノ l   l .l  .l.  l   マヘ
          / {{l::/ノ .i .|  ll | l| |! |  ! | l|   ハ
.         / {{:/ノ  l .l l l l || |l |  | | l| ! llハ
        /  ィリ{ l| 十 t .⊥l l| ハ.} , ィ 千 l l| .|
.       /, .//|:}トヽlヘlr=tzぅミヽリ リj 斗 T7/ハ l、           ……私とあなたが恋人でよかったわね。
  .、   .// 〈〈_}小ノハ ヾ弋ン`    ゞ ' 〃イ リヘヽ
  l:ト:. // 〈.{ /ハ、}.〉\__       '  u イ / l .l::|//           「どういうことだお? やる夫はただ、なのはさんにそういうのも
、 ヘ!:V./   ゞイ 1トム‐イ \ 、-.. _,  // / l.l:}.1   ._
i;\ヽ;i〉./ _〃∠ノ1 / }| ノ1 ヽ  - イ / / /千1!|Yチi;i;i;i卞z,,_     気をつけるようにって言われてたから、そういえばって」
i;i;i;i;Y// //⊥ー |||_ノ´  } ヘ.:::::´:y:::ム/ / /ム!|:!||;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i≪_
i;i;i;i;i;{/ 〈〃::::::ヽゝン⌒   ,、 Y`ーt:::/イ〃/::::\トi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;≪,   いやいや、私が相手じゃなかったら殴られてるわよ。
i;i;i;i;i/  ノ:::::::::::::::≧ x _, -、く \ヽ }|´__ //:::::::::::::\i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
i;i;i;/   /::::::::::::::::::::::::〈 \ 「 ヽ _  く. l ||:::::::::::::::::::::::::l;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
i;i/_ 、|__::::::::::::::::::::::ヽ__,. -< ヽー"' ||:::::::::::::::::::::::/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
 l:t- 水ー::l:}::::::::::::::::::::ヽ \ ` _>--ハ才1::::::::::::::/i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
 |:|/ィ|トヽ:l:l::::::::::::::::::::::::\ へ__> ヽ   |::::::::::::/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;

1624 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/12/05(木) 22:49:44 ID:tdjKg7iM0

   // /  /   ,/ /   ,,イ/// /\;_:!::| ! ヾ::!
   Y | /!    ! /  _∠/-/ ナ /─ ,//!:| /  j:::! /
     i ! |   |/ ./ //  _j/   //.|::|''  /ヽ:ヽ|
     ゞ! \  i! /i ,ィ';-f='j〆   // /::|  /  !:::||
         \|::/ "/:/ /     j/  !:::|  /,//j/
          ,. ゝ'  ´ ̄´"     / ,イ! :| ,,/ イ/
       ,.                / / | .::|/ /
        ヽ              /,/ イ',l :::|'' /
        i         // ,ィ " | | :::| / j !        ……必要ないのよ、私には。
         !`      ,/-ー "'   | /l::::| /  i |
        丶     ´        // `"'j/  | | /       ほら、さっさと支度なさい。
          `!           //  /:::|   | | |
          !           //  /|::::|   | | l        のんびりするのとだらだらするのは違うわ。
          `─ -. 、.._    //  / j:::/l  .| ! l
                 ̄ ヽ//  /  |:| |   / ゞ
                   //. / ,,イ| |   |
                _., -/" / // / |   |
             /::/''// /: : j / ::|   |
            /:::::/ ,/ / : : : /メ:::::|   |
            \::::::ソ ./: : : : . //::::::|   |
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   /      ̄ ̄''メ── ----//:::::::::::|   |
   |         /// : : : : :: // ::::::::::::|   |

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
他にもある。
やる夫は集団生活の経験はおろか、女性と過ごしてきた時間も大してないため、
デリカシーに欠ける部分が多々見受けられた。
とにかく、無知だった。ありふれたものや、何気ないもの、何もかもが未知だった。
そのため、アリスを時々驚かせてしまうこともあった。

少しずつ、気づいた時にでも直していければいいと思っているし、
一度やってしまったことは繰り返さないように気をつけてはいるが。

いくら恋人同士と言えど、相手に何をやっていいというわけではないだろう。
同じ空間で生活している以上、互いの快適さを維持する努力は大事だ。
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1625 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/12/05(木) 23:14:18 ID:tdjKg7iM0

                  .....-──-..
            /:.:.:/: : : : : : `丶、
              ,::´:.:./.: :|: : |: : : : : : : }:.、
          ./:.:.:.:./ : | : |: : |:i : : : : : ;' : :.
        ,/:{.:.:.:/: : :.|、┼‐从: : : : :/: : : |
        |:∧.:.「|: : :.| 灯苳 \:⌒ト:/ : |
        |: :∧从: : :|゛゛゛   ( 苳レノ: :
        |V| : V: \ト     '′゙゙゙ノ: : /        へばるの、早いわねぇ。
         -‐┼升: :| 、u.  rァ  ーL/
      , ´     /:./| : | \  ー   イ : ト<⌒ 、       「あ、アリスだって、もう寝っ転がってるだけじゃないかお」
    ′   /:./^|;从   `ァ≦/ |: :,' } ヽ入
    j|   |i / : |\    /, /: ′〈ィ/  |  {r'~       私はいいのよ、ノルマはこなしたもの。
    |    |/: : :|  `''  -‐'゛/ : | ′   ,′|
       / : : :         /: : :.|/   /   ',         ほら、頑張りなさい。バーが傾いてるわよー。
   ′  /: : : :|   丿  /: : : : {   /ト、_ ',
      /⌒: : |  /   /: : :'⌒:i   /: :∨/ヽ ,        
   ′  { : : : : :、 { /: : : : : : }  ,: : : : ∨∧ |
    _弋: : : : : `‐''゙: :/: : : : : :/   ,': : : :.|: |/∧|
  |-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`''ー--‐く   ': : : : :|: |///|
 / ̄        ___         ∧ : : : : _|//
 / /   / ̄/⌒ヽ | |、、     ノ-─=≦
 LLL/、__/_(_\)ノノ)  ̄ ̄

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
トレーニングルームは予想以上に広かった。
無機質な白い壁に覆われた空間に、深い青のマットが敷き詰められていた。
壁のところどころには鏡が埋め込まれており、天井から注ぐ照明が眩しかった。

間隔を置いて配置されたトレーニング用の器具には見覚えがあった。
養成所にも似たような設備があったからだ。
ただ、やる夫は跳んだり走ったりするのはできたものの、
重いものを持ち上げたりするのは苦手だった。
その証拠に、栄養失調が改善された今でも、体つきはどちらかというと細身だ。

「あ、アリスは、こう、筋肉質な、男の人が、いいのかお?」

PDAのアプリケーションが算出したノルマを必死にこなし、
先に休んでいたアリスの下ヘ行き倒れ込むと、息も絶え絶えに聞いてみた。
紺色のウェアはじっとりと汗ばんでおり、寝ころんで膝を揺らしながら、
アリスは小さく唸った。

「別に、そういうわけじゃないわよ。私はどちらかというと、むさ苦しいのは苦手。
ただ、たまにはこうして運動したりトレーニングしたりしないと、体は鈍るわ。
ま、私は結構代謝がいいから、気が向いた時にするくらいだけど」

銀色の髪は湿って重く垂れ、アリスがそれを鬱陶しそうに掻き上げる。
確かに、アリスはこういった設備の利用頻度は高くはなさそうだ。
他の女性が聞いたら羨みそうでもある。
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1626 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/12/05(木) 23:28:29 ID:tdjKg7iM0

                          ____
                        /      \
                       / ─    ─ \
                     /   (●)  (●)  \
                |      (__人__)    |      うーん、なんだかお腹も減ってきたお。
                 \    ` ⌒´    /
                   ヽ、       /        丁度お昼だし、部屋に戻ってご飯にしないかお?
                       \     /
                     ノ _.ノ            ……アリスと暮らすようになってから、お腹が減りやすく、
                     ( .(
                      )ノ              っていうか、ちゃんと胃が動くようになってきた気がするお。
                        ((
                         ノ                「いいんじゃない? とりあえず、死んでないでシャワー浴びてきなさい」
              / ̄ ̄\/ ̄\
                / ̄ ̄ ̄`.  \    \
             /           、    、
           /           i     l
        _/ 、  ,イ            /
       (     )_/______ノ__ノ

1627 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/12/05(木) 23:46:06 ID:tdjKg7iM0

                  ,. -ー' 二二二 ー- 、
                 //: ̄__:::::::::::::::: ̄`:::ヽ
                 /〃'::::::/´ノ〉):_ノ_ノ::::::::::::::::::\
              //´::::::__,ィ:ゝ-':__,:::-──- 、::::::::::ヽ
              /゙::::::::::/ ̄ ̄\ ヽ\  ヽ \::::::::ハ__
              !:::::::/ i     ヽ ', ヽ  \ ヽ>,仁》
           _ |::::ハ  ',      i }  ! !  ',<ノ||\
           《ニハ_ゞ、 \ \    ! ||  | |__ || l | \>
            ソ|| \\ \ \   | .从,ィ匕Lィ|| | | 〈´
                 | '、 \\,>≧ゝ, |/ /,ィヌニミ、|i | l  |        ねえねえ、こんなの買っちゃった。
                ハ \  `卞代ツミ ヾ′   ''' / //   ト、
        .       〈/|:} ヽ,\  \`¨´  、     / // /  l ヽ      
               //|  |\\, __>   - ´  イ!// /   !   〉
.              /ム'〉 「`:::ゝ,\_ ≧ュ,fヽ_ .ィ─ヘ,ィ l   |l /
         .    /:::::|  |::::::::::ヘ   !:::::::l |::::ハ;:::::_:::::ヽl   l|/
             /::::::::::: ! / :::::::::::::} |::::::::l !/  ∨ }/::::/ / ハ`ゝ
.         ./!:::::::::::::::| /:::::::::::::::::| |::::ノ| ト-ーく /_」:::/ / /::::ヽ:::ヽ
     ,// /ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::! /:::〉ヘ!   ̄\ヽ)=::、/ /::::::::::::::::::::::::::\  
    .// // 人::::::::::::::::::::::::::::::::|/::{ `入_  ゝ}_ソ/`´}/::::::::::::::::::::::::::::::::::}
   /´// / /|::::::::::::::::::::::::::::::::::(\__  ̄Z_r、_「| ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
    // /  // ヽ;__::::::::::/:::::::::::::::〔 ゝ,>、  _,ィ'7´}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ゝ、
   .{′ /  //  / | |  ̄`斗、:::::::::::::::\r 、  Y  厶ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ   )

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
部屋に戻って一緒に昼食を作って食べて、疲れたので昼寝をした。
特に深い意味のある会話もせず、熱々のグラタンを食べて、
乾燥機で温めた布団の中に二人で潜って、気づけば眠っていた。

なんてことのない、特別なことなんて少しもないのに、
やる夫もアリスも少しだけ燥いでいたような気がする。
静かに、心のどこかで、燥いでいた気がする。

起きてから乾いた洗濯物を畳んだり、空腹を覚えた頃に夕食を済ませたり、
そんなことをして過ごしている内に壁に架けられた時計の表示は23時を示していた。

そろそろ寝ようかと提案しようと思ったやる夫に、
アリスはいつの間にか取り出してきた大き目の瓶を両手に持って浮足立っていた。

「それ、お酒かお?」

「ええ、別に好きってわけじゃないし、むしろ飲んだことすらないけれど。
ちょっと興味でね。一緒に飲みましょう?」

「やる夫はまだ十八だお」

「いいじゃない、少しくらいなら平気よ。咎める人なんていないわ」

悪戯な笑みを浮かべながら、アリスは手の中の甲羅のような意匠が施された
瓶を抱きしめた。中で琥珀色の液体が妖しく揺れている。

まあ、この際細かいことはいいだろう。
少しくらいやんちゃをしたところで、なのはにバレたら怖いくらいだ。
そう思い、やる夫はキッチンに向かうとグラスを二つ食器棚から引っ張り出した。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1628 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/12/06(金) 00:02:31 ID:R/TfEzrs0

                   // ̄ヽi /,.≦::ー<:::::銀_ <::ト、ゝ┐_,ハ
               r_ ニニニj::::::二ニニニyzzン、_, ハー=ミ:::::ュ\ヽ >_}} ,
                 _j::ー':〈≠,:/  ̄        ̄乂zz<::::::}ヽ:. <,Y ',
                  //// テ'                `=r、:::ヽヾ,´ ト '
                </ /::/=チ /                乂_寸ムi=《  l
                   // ,.:' '                   ((_∨ム=)) l
                     {:/' i                      ', ̄{_V 7_i__
                    / ' l    , .!   |   .l        ,'   ,  弋ト==、jム
                   ∠___|  '   |,ハ   !, | ,'| !   ハ   |   }::ィム.、]::{
                /二二二 {  ',  .ナ十イト ュ' :i |   '|i.   i  ハ:ニ::ムト、::', 、
       ,.............../二二二ニニム i }ヽ ト、 ',|{ | | /:   / |∧  }    ト=::::|二Ⅵ二二ミx
       ,'二二二二二二二ニ=ム} リ   ` =zヾ }' !  /´¨1''メ、 ,'  :|,ム }:::}二二二二ニ |
.     _{二二ム二ニニ{二二二(j | ,ハ xx      ′}/ 、/  ',   } ' リV ):7ニ/二二二ニニト .,
   ,xく二二二ニムニニ',ニニニ/ j |  ト、            ` ==zY  /  Y:二/二二ニ/二二ニ\
  /二ニニニニ二ムニニ,二二厶イ | ,ハ          、 xxx ノ  ノ ノ二{ハ ,r┐ ̄>=< ̄ヽ、
。゜=, '´ ̄ ̄` -(: ; \__',二二(_, 、l / ヘ、  、   _ =ミ >=ニ_r'__ーv't=-二ニ}ー' _,.='´ヽ ̄ ̄` 、
二/ ー── r─'ニ=──(::===彡' フY< >- `¨    ヽ\`ー-y  ` ー=ミ、  ̄`  、  〉  - 、_
ニ!   、_  ,'        f´_  -- j¬ ´      、 ヽ ヽ,\(__  __    r'         乂
/ー-  ==_┐     「´   ー7、{:..       ,  ‘,  ‘,  ‘,ノ  )  ` 、 L, ___  [,  ̄`
ト、 弋¬r== ' ー── :j  __  i{:...       ,.ィ メ、 ':,  〉/---j_,.  ---- ミ     ` j
. \ ` y::、       〃   、_ rチ ,、::二=─ ´∠__ /:イ   ゝ_    ...:Y    (__     ,ハ___ユ/
    ヽ /ハ-(` <   __{{      ノ  ,==z_/            ∠__,. ' ヽ _,、_ ヽ   /
               ̄ ̄ ̄ ̄ヽ_>'´                     {  /    ゝ─ ´

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結果は言うまでもなく撃沈だった。
蓋を開けた時から漂ってきていた強烈なアルコール臭が鼻腔を突き、
やる夫たちはここまできたら、でもそのままでは無理だろう、
とせめてもの気持ちで炭酸水でウイスキーを割ってみた。

匂いも嗅がず、とりあえず一口啜ってみたところで、吹き出しそうになった。
口当たりも柔らかくて未知の香りの良さが一瞬口の中で広がったと思ったら、
喉が焼けるような感覚に襲われた。

やる夫は半分ほどでやめたのだが、アリスはどうも意地になってしまったようで、
気付いた時にはグラスを空にしていた。

頬には緋が差し、視線が揺れ、目は蕩け、
なんだか変な気がしてくるくすくす笑いを少しの間繰り返していたが、
十分もせずに机に突っ伏して寝息を立て始めてしまった。

楽しい夢でも見ているのか、その寝顔は穏やかだった。
このままでは風邪を引いてしまうと抱きかかえてベッドへと運ぶと、
力なくぶら下がっていた腕が急に首に回された。
聞き取れないが、何やら寝言を言っているように聞こえる。

お酒は明日の朝にでも片づけるとしよう。
アリス程ではないが、自分も思考がアルコールで解され、少し頭も痛い。
とりあえず、今日はもう眠ってしまおう。
慣れない遊びで疲れ切って、何もかも忘れられている内に。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1629 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/12/06(金) 00:03:13 ID:R/TfEzrs0

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                             │ :: │
                             └─┘


                               ┌┐
                               └┘


                                   □

                               ・

1630 名前: ◆x0SRSoJXe.[] 投稿日:2019/12/06(金) 00:04:24 ID:R/TfEzrs0
今回はここまでだ。次回は12日の木曜日、午後九時からとしよう。

次回もやる夫と地獄に付き合ってもらう。




-◆x0SRSoJXe.

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